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2−4 ややや、有用な情報に1000点! 

- 一番軽率だった主催者 -
 (2001年5月)
[序文(あるいはどうでもいい能書き]

● 秘密の重さ

「これ、絶対に秘密だからね!」「うん、絶対に誰にも言わないよ」−

筆者は、これまで秘密の約束を幾度したか覚えていない。それを今まで全て守ってきたと言うつもりはないが、口は軽いほうではないと個人的には思っている。
そして、秘密の約束が1つ増えるたび、「秘密」の重さを判断する能力を磨く機会を得ていたのではないかとも思っている。

中華料理店に行き、床に落ちた肉団子をコッソリと友達の皿にまぎれこませた、という秘密と、会社の中で不倫している人がいる、という秘密では、その重さが違うことくらいは大抵は誰でも分かるはずだ。
秘密をすぐに暴露してしまうような人は、多分に「目立ちたがり」という側面もあろうが、秘密の「重さ」を判断する能力がないということでもある。このように秘密をぺらぺらしゃべってしまう口が軽い人は信用できない人とみなされることが多い。

筆者の個人的見解だが、困ったことにこういう人ほど野次馬根性が旺盛で、秘密というものに執着をみせるように感じる。以前、筆者の会社にJ氏(結構口が軽い)という人がいた。彼は数年後に退社し別会社に移った。そして元の職場に挨拶に来た時、いまや別の会社の人の机の上をじろじろと眺め、あろうことか書類までめくって見始めたのである。さすがに問題があるため「Jさん、やめてくださいよ。一応Jさんは既に違う会社の人になってるんですから。」と言うと、 「Aちゃん、そう固い事言わないでよ〜」とまったく悪びれる様子がないのである。
その席の机上に「部外秘」とか「CONFIDENTIAL」と印を押された資料が無かったのは本当に幸いであった。


● 社外秘

「社外秘」「部外秘」は秘密の中でも社会的に見てかなり重みのある秘密として認識されている(不祥事に関する社外秘はともかく)。 開発中の製品の概要、新製品販売スケジュール、などが外部に漏れたら、ライバル会社が対抗策を準備するスケジュールが早まり、自社の不利益になる可能性大だからである。
新製品に関わる社外秘は、大抵は新製品発表後は秘密ではなくなる。しかし営業用の販売促進資料には、ライバルに対しての利点、セールストークなどの「カウンター」項目が記述されているものがある。これがライバルに漏れると、ライバルもまた「カウンターへのカウンター」対策をとれる。つまり販促資料は製品販売中は公表すべきではない。
なにより「社外秘」とは社員個人の判断で外部に流すことは決してしてはいけないたぐいのものである。

筆者の経験の一例だが、最高機密の部外秘はコピー数も管理し、所持する場合は機密保持誓約書を書かされた。その書類は必要がなくなれば回収し、部数チェックの上、責任者がシュレッダー裁断するという念の入れ様であった。また、社外持出禁止文書を渡されている場合、帰宅前に抜きうちの鞄チェックをすることもあった。

社外秘・部外秘というものは、このように厳密に管理せねばならないものなのだ。そしてその認識は社会人であり、組織で働いていれば常識なのである。


[経緯]

● 社外秘の流出

2001年、発売前に最も物議をかもしだした車といえばスカイラインであろう。この件については、あらゆる場で論争が巻き起こっていたのを覚えている読者諸氏も多いことと思う。
そしてその新型スカイラインの発表を目前にしたある日、Yahoo!オークションにとんでもないものが出品されたのである。当事、このことを伝えたオートアスキー(現:レスポンス)の記事を引用する。
これっていいの!? 新型『スカイライン』内部資料、オークションに流出 [2001年5月16日]

ヤフーオークションといえば、最近こそ自主規制でおとなしくなった印象があるものの、 かつては「なんでもアリ」という状態だった。ところがそんな時代に逆戻りしてしまったかのような商品が出品されているのを発見した。

なんとそれは6月発売予定の新型『スカイライン』の販売会社向け資料。普通は絶対に外部へ流出しない、させてはいけないというシロモノだ。表紙の右上には「社外秘」の文字もあるが、こんなに大きく写真を出されてしまっては、社外秘も何もない。
(中略)
なお、この記事を作成している段階では、このオークションに入札することも可能だが、 日産関係者からのクレームがあれば早い段階で削除されてしまうことも充分に考えられるので、見たい方は早めにチェックを。
オートアスキーの記者も「え、うそ、まずいんとちゃうのこれ?」と、野次馬根性を見せながらも、この出品が社会通念上問題があるという意識を持っているようだ。。 そして該当オークションへのリンクも張っていなかった。常識的判断といえるだろう。

● 1000点!

この話題はkunisawa.netでもされることになった。当事の掲示板のログより引用する。
No.8361 スカイラインV35 MY 2001年05月16日(水) 01時23分

こんなものが売られてるけど・・・(-_-;)
(Yahoo!オークションへのリンク)

(この間、これに関しいくつか発言あり。スタイルに関し否定的なものや、驚いたものなど)

No.8373 有用な情報に1000点! 国沢光宏 2001年05月16日(水) 12時37分

本文ナシ

No.8376 ある意味最低 YO 2001年05月16日(水) 13時28分

なんで こんなのオークションに出るのかな???

No.8377 オートアスキーにも・・・ KB 2001年05月16日(水) 15時00分

オートアスキーにも載ってますね。
まあ、どっかの営業マンがやったんじゃないか、と。
営業マンと個人的に仲良くなればディーラーで見せてくれますけどねえ
注:国沢氏が言う「1000点!」とは、国沢氏のページ内で面白い話題などを提供した読者に与える点数のことで、10000点以上獲得したら景品がもらえるシステムになっていた。

● お手柄デス!

そしてこの情報を得た国沢氏は、翌日のTOPにてとんでもないことをしたのである。
01/05/15 ややや!次期型スカイライン(上記Yahoo!オークションの出品物へのリンク)の写真が! 自分の専門分野である国土交通省の役人を見てると、 もう全く意思の疎通など出来ないな、と思える輩もいる。こちらが赤と思っているモノを黄色だと言うような感じ。 頭脳明晰なんだろうけれど、世の中の動きとズレているとしか思えない。原稿書きの途中で国会中継見ると、まぁ至るトコロで役人が世の中の流れを堰き止めているみたいだ。(略)
国沢氏は、不当に流出した情報を、さも自分が見つけた手柄のようにTOPに張り付けてしまったのだ。
そして、それを見た一部の読者が、MY氏の後に続こうとスクープ探しに躍起になってしまったのである。
No.8384 NEW B4 EH 2001年05月16日(水) 18時48分

SKYLINEで1000点もらっていたので
私も1000点ほしくて投稿します

下のアドレスでNEW B4が見れます。
http://www.xxxxxx.xx.xx/

感想ですが、まぁ現行モデルの方がかっこいいと思います。
ただ、スバルのデザインは慣れてくると思うので
まだ分かりませんが・・・。
ワゴンのほうはあまり変わらようなので
BH5乗りの自分としてはうれしいです。

No.8425 私も対抗(笑) KB 2001年05月17日(木) 18時23分
私も新しい車の写真のっけてみます。
個人的には最近のベンツには全く興味ないのですが世間的にはそうでもないのでしょう。
というわけで新しいEクラスだそうです。すでに雑誌等で載ってるらしいので
見たことある方も多いかも?
新型Eクラスの写真へのリンク

No.8439 1000点! 国沢光宏 2001年05月17日(木) 22時05分
SクラスやCクラス風ですね。きっと次のSクラスでガラリとテーマを変えてくるんでしょう。
[考察]

● 社外秘の意味を知らない


国沢氏のプロフィールを見ると、彼は大学在学中より編集部に入り浸り、そのまま就職して独立したとある。つまり「社外秘」を扱う当事者として会社組織に属した経験は無きに等しいと言ってよい。逆に、その「社外秘」をコッソリ提供してくれるのを待つか、社外秘を探って公表することをメシの種にする側の立場だったわけである。

それゆえ、当事者として「社外秘」の重さを実感したことも無く、むしろ「社外秘」なるものには貪欲なるまでに追いかける性質が身についていたものと推察される。 しかし、もし社外秘を入手したとしても、公開していいかどうかの判断は必要である。加えて不当に流出した情報であれば、それがどんなスクープであれ扱いには極めて慎重であるべきだ。
なぜなら、、情報発信をしたことによって「弊社の新製品情報を不当に入手し販売前に公表したことによって弊社に絶大な損害を与えた」と訴えられる可能性すらあるからだ。
(それ以前の問題として、読者諸氏は不当に入手したものを堂々と使って平気であろうか?)

雑誌の場合、このような不当入手の恐れのある情報を記事にするか否かの判断を行うプロセスが存在するはずだ。しかし、個人開設のWEBでは、開設者個人の裁量に委ねられる。 国沢氏は、恐らく今話題の車の写真が載っている、ということだけで、
思わず「やった!ネタだ!」と有頂天になってしまったのではあるまいか。そしてジャーナリストである国沢氏にとって「社外秘」という言葉は「ただのネタの修飾語」として日ごろ慣れ親しんでしまっていた記号にすぎず、そのことが逆に社会通念上正当なプロセスで公表されたものかどうか判断するという思考を省かせることになってしまったのだと考えられる。

● 悪影響

ここで今一度、該当のページを紹介した人と、それへの反応を見てみて欲しい。「MY」氏は、(-_-;)というマークをつけている。 このマークは「なんだかなぁ〜」「おいおい…」などといったニュアンスを表すとみていいだろう。続いてYO氏は「ある意味最低」と言っている。この2名は少なくともこのような資料がオークションに出展されたことについて不快感を表しているのだ。 これは社外秘というものを経験上知っている人であれば当然の反応である。

しかし、国沢氏は
まるで鬼の首を取ったかのような喜びようなのである。 そして学生であるKB氏は「こんなのディーラーに行けば見せてくれる」とこともなげに言っている。
もし社外秘を見せてくれたことを自分への特別サービスと考えるようであれば、少々思慮が足りないのではないかと感じる。 とはいえ上記の学生の発言は、恐らく社外秘の重みを知らないがゆえのことであろう。学生であることを考えると仕方がない面もあると思われる。

しかし国沢氏が「有用な情報」などと言ってしまったものだから、「後に続け」とスクープ探しまで始まってしまった。ここに至っては完全に
モラルの崩壊である。

● 誰にとって有用なのだろうか

少し考えてみると分かるが、 読者にとっては発表直前の販促資料の表紙写真など、あまり有用ではない。すぐにもっと鮮明な写真のカタログが手に入るからである。 このような写真などは単なる一時的ネタとしての価値でしかない。たとえ自分が買う場合でも、である。

国沢氏が言っている「有用」とは国沢氏にとってのみなのだ。言うまでも無く、自分のページにスカイラインのスクープ写真を載せることで、情報が多く、かつ速いページと(主に年少の)読者に思わせる効果があるためである。
しかし、この写真はスクープでも何でもない。社外秘を知っている人なら誰でも分かる、不当入手の情報にすぎない。国沢氏は自身の野次馬根性のせいで、掲示板の読者にモラルや社会常識を教えず、自分の仕事における情報の速さの価値だけ教えてしまったのだ。


[結論と改善策]

● 公開可能情報の取捨選択は絶対必要

社外秘がその製品の発表前にオークションに出品されるなど異常であり、これは確実に不当入手されたものとみてよい。それを不用意にTOPにリンクを張るとは道徳的に問題がある。得られた情報はそれが公表してもよいものかどうか考える必要があるのだ。

国沢氏が、先のYahoo!のオークションへのリンクを張られたら、すべきことはこうであったと筆者は考えるのである。
No.8361 スカイラインV35 MY 2001年05月16日(水) 01時23分

こんなものが売られてるけど・・・(-_-;)
 ___________

(この間、これに関しいくつか発言あり。スタイルに関し否定的なものや、驚いたものなど)

No.8373V35の販促資料ですね 国沢光宏 2001年05月16日(水) 12時37分

普通は世の中に出回っちゃいけないものなんですがね。
キョーミはありますが、ちょっと倫理・道徳上アレなので、リンクは消させてもらいました。
MYさんゴメンね。でも、とりあえず1000点!(笑)
(文中、表記なきものは過去ログ保管所@国沢親方より引用)
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(1−0版 2003.03.20)