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4−7  接待よCOY -カーオブザイヤーという芝居の舞台裏-
[序言]

日本カーオブザイヤー(以下日本COTYと略)は1980年から始まった。2001年までの歴代授賞車は以下の通りである。ここではインポートカーオブザイヤーは省いた。参考に、欧州のカー・オブ・ザ・イヤー授賞車も掲載した。
歴代日本カーオブザイヤー
実行委員 選考委員 年代 車名 他ノミネート車(赤は特別賞、(2)は2位) 欧州COTY
第1回 14 36 1980-1981 ファミリア マークII(2)、レパード、ファミリアサルーン、ギャラン Σ、クラウン、ミラクオーレ、ブルーバードSSS、クイント5D、スカイラインGT フォードエスコート
第2回 14 44 1981-1982 ソアラ シティ(2)、スカイライン、ピアッツア、セリカ、コスモ、サニー、スタンザ、アコード、レオーネ ルノー9
第3回 17 40 1982-1983 カペラ/テルスター カムリ(2)、シティターボ、マーチ、プレーリー、レオーネ4WDターボ、スタリオン、スプリンター、コスモ、パルサー アウディ100
第4回 18 38 1983-1984 シビック/バラード カローラ(2)、フェアレディZ、ギャラン、プレリュード、シャレード、コロナ、フローリアンアスカ、ブルーバード、カルタス フィアットウーノ
第5回 18 43 1984-1985 MR2 シビック(2)、ローレル、スターレット、マークII、シグマ、レオーネ、シャレード、シティ、サンタナ オペルカデット
第6回 18 43 1985-1986 アコード/ビガー ファミリア(2)、RX−7、セリカ、スカイライン、FFジェミニ、レジェンド、ミラクオーレ、サニー、アルシオーネ フォードスコルピオ
第7回 18 36 1986-1987 パルサーとその派生車 ソアラ(2)、ルーチェ、シティ、フェスティバ、セリカGT−FOUR、デボネアV、ビスタ、スープラ、レパード オペルオメガ
第8回 21 45 1987-1988 ギャラン ブルーバード(2)、プレリュード、カローラ、カペラ、セドリック、シャレード、クラウン、シビック、ミラージュ プジョー405
第9回 21 44 1988-1989 シルビア マークII(2)、ペルソナ、コンチエルト、ランサー、シーマ、マキシマ、セフィーロ、カルタス、コロナ フィアットティーポ
第10回 22 51 1989-1990 セルシオ スカイライン(2)、ロードスター、レガシィ、アコード、インフィニティQ45、フェアレディZ、ミニカ、インテグラ、MR2 シトロエンXM
第11回 23 49 1990-1991 ディアマンテ/シグマ NSX(2)、エスティマ、パルサー、プリメーラ、レジェンド、コスモ、レビュー、ジェミニ、GTO ルノークリオ
第12回 22 41 1991-1992 シビック/フェリオ アンフィニRX−7(2)、ビート、パジェロ、ブルーバード、クラウン、カプチーノ、アルシオーネSVX、カローラ、ミラージュ VWゴルフ
第13回 26 53 1992-1993 マーチ ギャラン(2)、コロナ、マークII、ドマーニ、ユーノス500、オートザムAZ-1、ビッグホーン、インプレッサ、ヴィヴィオ ニッサンマイクラ
第14回 27 53 1993-1994 アコード レガシィ(2)、ランティス、スープラ、ワゴンR、スカイライン、ユーノス800、アスコット、シルビア、ミニカ フォードモンデオ
第15回 26 51 1994-1995 FTO RAV4(2)、セフィーロ(2)、オデッセイ、ファミリア、セルシオ、サニー、ビスタ、ミラ、デリカ フィアットプント
第16回 27 54 1995-1996 シビック/フェリオ クラウン(2)、テラノ、CR−V、ボンゴフレンディ、ミラージュ、パジェロミニ、ディアマンテ、セドリック、カローラ フィアットブラーボ
第17回 28 58 1996-1997 ギャラン/レグナム マークII(2)、デミオ、ロゴ、ステージア、イプサム、ステップワゴン、バイザー、コロナ、シーマ ルノーセニック
第18回 30 56 1997-1998 プリウス アコード(2)、アリスト、シャリオ、S−MX、カペラ、ラウム、フォレスター、ルネッサ、ビークロス アルファ156
第29回 28 60 1998-1999 アルテッツァ レガシィ(2)、スカイライン、ロードスター、ホンダZ、プログレ、ビスタ、HR−V、パジェロイオ、キャパ フォードフォーカス
第20回 27 66 1999-2000 ヴィッツとその派生車 S2000(2)、セドリック、レガシィB4、インサイト、MPV、パジェロ、MR−S、セリカ、クラウン トヨタヤリス
第21回 ? 54 2000-2001 シビックとその派生車 セルシオ(2)、YRV、カローラ、OPA、エクストレイル、ブルーバードシルフィ、オデッセイ、インプレッサ、トリビュート アルファ147
第22回 29? 55 2001-2002 フィット スカイライン(2)、MAX、エスティマハイブリッド、ソアラ、プリメーラ、シーマ、ステップワゴン、eKワゴン、ランサーエボリューション プジョー307
欧州COTYはCar of the year より引用
筆者が記憶にあるのはMR2が授賞した頃からである。当時、まだ免許も持っていない学生であったが、それでも「ん?」であった。欧州のCOTYの歴代授賞車を並べてみると、なるほどとりたてて高価なものを選ぶでもなく(Porsche928という例外はあるが)実質面で選んでいるみたいだなと肯けるものがあった。しかしMR2は・・・。悪い車とは言わないが2シーターというのはやはり一般の人にとってはキワモノである。とはいえ、当時は「日本COTYとは単に(雑誌で)話題になった車なのかな?」と納得したのである。

しかし翌々年のパルサーで「おや?やはり何かおかしいぞ」と思ったのだ。確かにトリプルビスカス式4WDなど目新しい装備はあったのだが(EXAのリアハッチは使えなさすぎたためあえて除外する)それ以外は特筆すべきものはなく、商売上大成功でもない。もしCOTYがその年に大いに話題になった車を選ぶということであれば、その年は2代目ソアラがデビューし、話題性でいえばこちらが遥かに上だった。いったい何で決めているのかよくわからなくなってきた。

そして、確かこの前後だったかと思うが、自動車評論家の徳大寺氏がCOTY選考委員を「自分の考えと選考方法が違う」と辞退したように思う。ははあ、なるほどそういうことかと筆者は勝手にCOTYの選考基準を見つけて納得したのだ。

筆者注:これは筆者の記憶違いで徳大寺氏がCOTY選考委員を辞退したのは1993年のことであったらしい。以下の内容には大きな影響はないのだが過ちを詫びて訂正しておく。なお当件をご指摘頂いた方にはこの場を借りて深くお礼申し上げる。

残念なことに、その後も筆者が勝手に思い込んだ選考基準で選んだような授賞はあった。最たるものがFTOとアルテッツァである。どちらの車も翌年以降、売れ行きは大幅に落ち込み、今では不人気車(FTOは生産中止)となっている。筆者としては、COTYというのは「その年の代表」であるからベストセラーとはいわないまでもそこそこの売り上げがあって欲しいものであるのだが。そもそもこの2車、残念ながら一部のコアなファン以外には一過性の話題で終わるのは評論家であれば容易に予見されたはずではないのだろうか?

更に疑問なのは特別賞なるものだ。ディアマンテが授賞した1990年はエスティマ、FTOが授賞した1994年はオデッセィ、ギャランが授賞した1996年はデミオ、昨年のフィットの時はエスティマハイブリッド、アコードが授賞した1993年などはワゴンRをさしおいてスープラである。アルテッツァの年などこちらも不人気車となった(後に生産中止)ホンダZ。いまから冷静に見てみると「COTYと特別賞が逆じゃないか?」と思うような年があるだろう。1994年などその最たるものだ。また爆発的人気を誇り、その後同種の車の呼び水となったワゴンRをさしおいて、一部の好事家だけのための車ともいえる(失礼)スープラが授賞するのも筆者はいまひとつ納得できない。

もちろん筆者はCOTYが投票制をとっていることは知っている。あくまでこれは各選考委員個人が投票した点数を集計した結果だ。だが、選考委員は誰が選ぶのか?その基準は?更改は?人数は?それらの規則はあるのかもしれないが、積極的に公開されてはいない。選考委員の中には、元某自動車メーカー勤務の者もいるし、自動車のことをろくに知らないのではないか、と思われる人もいる。はたしてこれで公正な選考といえるのだろうか?

その不透明な選考基準は、皮肉なことにInternetの普及により選考委員みずからの口であばかれることになった。残念ながらそれは筆者が学生時代に勝手に思い込んだ答えとほとんど同じものであったのだ。
[経緯]

国沢氏がWEBページを開設したのは1999年の11月。そしてその年の日記には既にCOTYの様子が記されている。
11月30〜12月1日
カーオブザイヤー選考会。ほとんどの車種は十分に試乗できているため、技術担当の人たちと意見交換。各メーカーの車両開発担当者や、取締役、自動車雑誌の編集長、66名の選考委員で大賑わい。夜は2次会が12時半まで。その後、20名ほどで3次会に突入! 今年は一段と夜が遅く、いろんなメーカー入り乱れて大宴会大会に(ホンダ・マツダ・アウディ・BMW・ローバー)。1時半過ぎからアウディの広報が炸裂。爆酔い者続出で盛り上がる。ワタシは最後に飲んだ日本酒がマワり、2時に沈没しました。

12月9日
PTAの運営委員会。手前ミソながら、東京都でも有数の落ち着いた公立中学だと思う。
それにしてもカーオブザイヤー終わったら、メーカーからの電話がパッタリ無くなった。産卵終わった鮭のごとく、投票終わった選考委員ってムナしく川を流れていくのみ。こういう時に頑張ると翌年効果的なのに、と昨日も他の選考委員と話題になった。

12月24日
スキー断念し原稿書き。6時45分から中野で宴会。大吟醸飲み比べ大会を開催する。非常に濃いメンバーだったこともあり、 大いに悪酔い。珍しく二次会で寝てしまった! とっても楽しい場所だったのにぃ。ホンダのヒトも寝ていたらしい。来年のトヨタは凄い新車ラッシュらしいけれど、腕利きの広報スタッフ(トヨタ嫌いの筆頭ジャーナリストだったワタシでさえ、最近は「タイしたメーカーだ」と考えるよう になってしまった。実際、タイしたメーカーなんだけど)
が抜けてどうする? ライバルメーカーの広報のヒト、大いに喜ぶ。

(WEB ARCHIVE よりkunisawa.netを検索して引用)
日本COTYは自動車業界のお祭りと公言しているのであるから、選考会でバカ騒ぎをするのも結構だろう。筆者としては別にどうという感覚もなく「勝手にお楽しみくださいな」という以外、何も言う事はない。

しかし12月9日の日記には唖然とさせられる。選考が終わってから電話が鳴らなくなったのが寂しい、というところまでは理解できる。しかし「この時期に頑張ると翌年有利」とはどういうことだろうか?。選考終了直後なので、翌年のCOTYにノミネートするかもしれない新車はまだ出ていないのだ。
選考するモノがない状態で広報は何を頑張って売り込めというのか?それは「メーカー名」であり、「自分」でしかない。車ではないのだ。

もし営業活動をするのであれば「今回は残念だったが、次はよろしくお願いします」というのは営業の基本中の基本である。営業は商品ではなく自分を売るものだとも言われるくらいなのだから。しかし、
COTYの選考とは「その年の年車」を選ぶのが目的のはずだ。広報が頑張ったから選んでやろう、というのは「公正な視点で車を選ぶ」という視点ではない。

また恐らくどこのメーカーの広報も12月はCOTYにて予算を使い果たしてヘトヘトになっているはずだ。そんな時期に、まだ来年の方針(COTYを何で狙うかなども含め)も決まっていないのに使える予算(無駄金?)はない。企業に勤務した人であれば誰でも理解できることだ。

24日もその延長である。来年新車ラッシュの企業の広報があらかじめ自動車評論家のご機嫌をとらないことを批判しているのだ。これは来年COTYが欲しいなら今のうちから布石を打てと言っていると考えてよいだろう。

…しかし考えてみてほしいのだが、読者諸氏は12月24日に家族や恋人の誘いを蹴って自動車評論家のご機嫌うかがいなどしたいだろうか?筆者なら「先約があるのですみません」と断る。クリスチャンなら当然行くのは教会だ。こんな日にメーカーの広報を呼びつけて宴会をするのがそもそも間違いではないのだろうか。
これだけでも、国沢氏がCOTYの選考にあたって「車」以外の要素を考慮していることが分かるだろう。もしCOTYに権威を持たせたいのであれば、あまりに迂闊な日記である。
● 2000年 カーオブザイヤー 選考

翌年のCOTYの選考においても、またもや国沢氏は日記で書かなくてもいいことを書いてしまっている。
9月11日
今年のCOTYの候補車がそろそろ定まってきた。10ベストカー候補を当選確実から順不同に挙げると、シビック/セルシオ/ インプレッサ/カローラ/オデッセイ/エスティマ/日産新SUVの7車種。有力候補はマーク2/マツダ新SUV/OPA。シルフィとYRVが 当落上といった状況にある。三菱ディオンは欠陥車問題により今年辞退か? 気になるトヨタの本命車種だけれど、どうやらセルシオで決まったようだ。意欲作であるカローラかというウワサも根強かったものの、やっぱりセルシオを評価してもらいたいのだろう。

10月9日
10ベストカー、どうやらマツダのトリビュートも入りそうな雰囲気になってきた。これで当確はカローラ/エスティマ/セルシオ/ オデセッセイ/シビック(ストリーム含む?)/エクストレイル/インプレッサ/トリビュートの8車。当落線上にOPA/マーク2/YRV/シルフィとなる。個人的には以上8車に加えてYRVを入れるつもり。残る1車はマーク2の仕上がりを見て決めたいと思う。三菱からは今のところ何のアナウンスもない。三菱ではディオンとランサー・セディアが候補。もし入るとすれば売れ行き好調のディオンだろう。

10月15日
14日にCOTYの事務局から10ベストと5ベストの投票用紙が送られてきた。やはり三菱は辞退したいという意向らしい。妥当な意思表示だと思う。もちろんディオンとランサー・セディアを高く評価するなら選んでもいいのだろうけれど、まぁ10ベストに入るのは無理。ということで。当確にYRVを加えたい。残る1車はOPAとマーク2、シルフィ。ま、シルフィとマーク2と比べると、やっぱりマーク2優勢か?
ただ日産も2車種くらい残したい、というバランス感覚が働く可能性もある。ちなみにbBやWiLLは昨年受賞したヴィッツの派生車種なので10ベストは難しいと思う。

10月27日
今年はまだ特別賞の候補が話題に上がらない。おそらく日産はエクストレイルで。マツダもトリビュートあたりで受賞したいところだろう。ただ実力的にはインプレッサか? STiバージョンの楽しさといったら、やっぱり抜きんでているような気がする。もちろん本賞を狙うのもいいと思うけれど、
セルシオやシビックのような普遍性は無い。特別賞ならピッタリだ。カートップの選考委員アンケートを見ると、本賞は依然としてセルシオとシビックがガップリ。

(kunisawa.net より引用)
まず9月11日。「トヨタはCOTYをセルシオで狙うことにした」というのは実に興味深い。つまり、トヨタは「セルシオがCOTYをとれるように(他の車のプッシュはせず)選考委員に働きかけるということだろう。これは政党が候補者をたてるのに似ていて、車の純粋な出来よりもメーカーの思惑の方が影響が大きいことを示している。

続く10月15日の「日産も2車種くらい、というバランス感覚」も純粋にその年の「年車を選ぶ」という観点から考えればおかしい。「車」を選ぶのであればメーカーはどうでもよくて、どのようなジャンルの車があったか、の方が重要だと思うが。

そして10月27日。
「インプレッサは普遍性がないので特別賞ならピッタリ」であれば、先にもあげた1994年のCOTYのFTOは普遍性があって、特別賞のオデッセイは普遍性がなかったのか?事実はまったく逆である。
この1994年と2000年の比較をすると、正当な選考基準というのはいかに存在していないかという事が分かるし、選考委員が自らそれを言ったようなものである。
● 2001年 カーオブザイヤー

翌年もまた同じように墓穴を掘っている。
10月18日
ジャガーからXタイプの試乗会の案内が来ているのだけれど、驚いたことに全く日程の調整をしていなかったらしい。普通、試乗会やイベントを行う時はバッティングしないよう、広報同士で確認しあったりジャーナリストに予定を聞いたりするもの。なのに1回目(3回設定されている)の10月30日はステージアの試乗会とバッティング。2回目の11月2日がトヨタのイベントとバッティング(まだ案内届いて いないけれどCTの鈴木兄が教えてくれた)。3回目の11月9日も日産の試乗会がある。
3つともバッティングしたら行けないでないの! ワ タシもジャガーXタイプにまだ試乗出来ておらず、ベスト5選びでも迷っている状態。ジャガー広報はもう少し他と交流した方がいいのではないか? じゃないとせっかく3日間ともおいでになるというブルーム社長の立場がない。ブルーム社長ごめんなさい。ワタシも3日間全部行 けませぬ。

10月22日
「ヴィータをよろしく!」と言うGMジャパンの代表に「今年は大混戦なのでヴィータは厳しいです。いっそ日本を含むアジアにおけるアライアンスの再構築という大きなテーマを掲げ、トラヴィックなどを推したらいかがでしょうか?」と質問してみたけれど、やっぱり純輸入車市場しか興味ないらしく、オペル・ヴィータをプッシュするのだという。おそらくベスト5に残ることさえ難しいと思う。スバルと組んで頑張れば、新しいGMの動きをアピールするのに良いチャンスだったのに。スバルの竹中社長にとっても大いに歓迎したい話じゃなかろうか。現 在のGMジャパンに必要なのは、GM本社の方針を的確に理解すること。今のままだと、いつまで経っても小規模な外車屋サンのままで す。GM本社はヴィータを細々売るより、GMグループが日本で10%以上のシェアを取ることを望んでいるように見える。

10月24日
東京モーターショーで各インポーターのブースを回り、出会った選考委員にインポートCOTYのベスト5選びの件、聞いてみる。 するとジャガーXタイプや、アウディA4、アルファ147、プジョー307の評価が高い。ベスト5に残る確率は非常に高そう。
皆さんそう言うならワタシも異存ありません。一次予選に残れば最終選考日のテストディで確実に乗れるから、それまでに試乗することにします。ということで 一次予選は自分なりのクルマ選びをすることにしました。確定したの2モデル。MCCスマートは当落線上にあって、環境親方としちゃぜひとも残したい。ヒュンダイXGも輸入車の新しいカタチ(今までは国産車より高いというのが輸入車のイメージ。日本車と同等の製品をリーズナブルな価格で提供しようというコンセプトを評価)。さぁ残るは3車種です。

10月26日
国産車はダイハツのマックスも10ベストに入れようか、という動きが出てきた。eKワゴンを高く評価する声多く、10ベストに入りそうな情勢になりつつある。だったらeKワゴンと同等の商品力と仕上がりを持つマックス落ちるの、おかしい。それにCOTYは自動車業界のお祭りみたいなもの。なるべく多くの自動車メーカーに参加してもらいたいと思う。じゃスズキはどうか、となろうが、エリオは少しばかりワタシのOKレベルに届いていない。皆さんが良いクルマだと判断すれば残るでしょう。ということでeKワゴンとマックス加わり、残り1車種。

10月31日
ジャガージャパンの広報杉本女史がかつて無いくらい頑張っている。まだクルマには乗っていないけれど、良いクルマなら相当イケるかもしれない。ただ試乗したヒトによって評価バラバラ。ワタシも熱心さに敬意を表し、他の予定を動かして9日の夕方に試乗会行くことにしました。いよいよ明日一次選考です。

11月1日
10ベスト決定! 日本車はMAX/エスティマ・ハイブリッド/ソアラ/スカイライン/プリメーラ/シーマ/ステップワゴン/ フィット/eKワゴン/ランエボ。レギュレーションにより得票数や順位は付けない。非常に惜しかったのがインテグラです。インポート部門は A4/Xタイプ/アルファ147/307/S60で決定。惜しかったのはルポ。ワタシが10点入れようと思っていたMCCスマートは、とほほの 落選。せっかく軽自動車仕様まで投入するなど日本市場を重視したにもかかわらず、ほとんどアピールしなかったせいだろう。だってな〜んにもしなかったもの。せめて選挙と同じく立候補表明と、選挙演説くらいしなくちゃ。これで10点を入れるクルマを考えなければなりません。

11月6日
国産車のCOTYは候補が三つに絞られた。エスティマ・ハイブリッドにフィット、スカイラインである。売れ行きからすれば圧倒的にフィットで、エスティマも納期数ヶ月という好調ぶり。スカイラインはやや厳しい感じ。技術レベルで評価すればエスティマがぶっちぎり。ただ 良い商品をリーズナブルに売るというフィットも技術レベルからすれば高い。残る試乗会は今週に予定されているスカイラインのみとなった。果たして挽回出来るか? 依然姿を見せない謎の広報部長(東京モーターショーでもお見掛けしなかった)が凄い作戦を練っているというウワサも。

11月8日
国産車は徐々に流れが固まってきたように思う。エスティマ・ハイブリッドの先進性は大いに認めつつ、どうやら皆さん本命をフィットだと考えているようだ。エスティマ・ハイブリッドにはぜひとも特別賞をプレゼントしたい、という声も多い。ワタシも大賛成である。ただ ハイブリッド親方としては(今までプリウスにもインサイトにも10点を入れた)、エスティマ・ハイブリッドが可愛くて仕方ない。趣味なら迷うことなくエスティマなのだけれど。輸入車は大混戦! 全く予想がつかない状況が続く。ジャガーXタイプとアルファ147を推す声が予想外に多い。

COTY結果 1位ぶっちぎりでフィット/502点(10点)。2位スカイライン/250点(4点)。3位エスティマ・ハイブリッド/192点(8点)。4 位プリメーラ/97点。5位eKワゴン/89点(2点)。6位ランエボ/81点。7位MAX/63点(1点)。8位ソアラ/58点。9位ステップワゴ ン/28点。10位シーマ/15点。10点を入れた理由として『環境に与えるダメージを最小限に抑えつつ、精神的な豊かさを大切にする。こ れが21世紀の流れでもあると思う。フィットのようなクルマがドンドン出てきて欲しいです』と書いた。日産の250点は大健闘だと思う。これ、広報部の努力です。来年頑張って欲しい。

(kunisawa.net より引用)
いちいちコメントはしないが、いかに「広報の働き」を重視しているかが分かる。更に、投票制なのに、何故投票前の選考委員の動きが分かっているのだろうか?候補車の選考における各メーカーのバランス感覚とは何なのだろうか?

● トヨタの接待、日産の接待


これははっきり言えることだが、COTY前には各メーカー広報は選考委員への便宜をはかる。非常に分かりやすい例があるので、まずは伏木氏の2001年11月初頭の日記を引用する。
11月5日
(略)トヨタのエコミッションとエスティマ・ハイブリッドの取材である。

今日は、ただひたすら宿の陸奥グランドホテルを目指すのみ。青森空港からの道のりは、夜の帳が落ちると大半が真っ暗な闇夜という退屈な道中と なった。それにしても、今宵の食事である。次からつぎへと出るわ出るわ。 後で知ったことであるが、青森のこのあたりでは客が食べきれずに残したかどうかが歓待の尺度になるという。

料理の質もさることながら、有り余るほどの量を出せたかどうかがもてなす側の満足を表わすバロメーターなのだという。しかし、どれも抜群に旨かったのだが、こう粒が揃ってしまうとアクセントに欠ける。平均点は以上に高いが、どれがという印象は残らないのだった。

11月6日
(略)
ここで取材を終えると、我々取材グループはエコミッション隊とは別れて大 間崎の本州最北端に向かった。何のことはない大間のマグロをハイライトとする昼食を摂るためで、その後はひたすら今日の宿の浅虫温泉まで戻る というウ〜ムなスケジュールなのだった。
海扇閣は浅虫で一番の旅館。今日の食事も『これでもかっ』系で、参った 参った降参ですと泣きながら舌鼓を打たなくてはならなかった

11月8日
今日もどさ回り。13時00分東京初のつばさで山形に入るスケジュール。(略)
日産のスカイラインに賭ける意気込みはなかなかのもので(あっ、そうそう 今日のイベントはスカイラインのアンコール試乗会なのだった。本来のスケ ジュールでは山形から西仙台までのスカイライン試乗することになっていた)、秋保温泉の宿の部屋にはSKYLINEのシールがペタペタとそこら中に貼ってあった。

動遊倶楽部 より引用)
伏木氏のこの日記は、伏木氏のみが書いてあれば読み流せたであろう。ところが国沢氏まで同じようなことを書いていたから「ははぁ、青森がトヨタの接待で、山形が日産の接待だね」と読者に気づかれてしまったのである。全てが接待だとは断言できないが、しかし読者に疑いを持たせるのには十分である。
10月26日 (略)
16時35分発のANAで青森に飛ぶ。(略)
今日はベストカーの宇井さんと一緒の取材。大鰐温泉の『錦水』という素晴らしい旅館に泊。アワビの踊り焼きがウマー。原稿書こうと思ったけれど、食べて飲んで温泉入ったら眠くなってしまいました。

10月27日
エスティマ・ハイブリッドに乗って世界文化遺産である白神山地へ行く。(略)
今日の泊まりは浅虫温泉。昨晩の食事も素晴らしかったが、 今晩はワを掛けて凄い! 歯ごたえの良いイカソーメンや、ほとんど白いトロ。珍味フジツボに、毛蟹1杯、キンキの鍋、松茸のテンプラ。これで終わりかと思えば、まだまだ出てくるじゃないの! ほとんど3人分の量。間違いなく今年1番の量になると思う。激しく食べて飲んで温泉入り豪沈。

11月8日
9時36分発の『つばさ』で山形まで。今日はスカイラインの試乗会。(略)
秋保温泉に着いて部屋に入ると、至るトコロに『SKYLINE』というステッカーが貼って ある! 多いとか少ないというレベルでなく、テレビやテーブル、イスといった目立つ備品はもちろん、トイレのスリッパや栓抜き、テレビのリ モコンにまで貼ってあるのだ。少しキモチ的に引く。数えてみたら(ワタシもヒマなのか?)35カ所。(略)

11月9日 (略)
山形10時の『つばさ』に乗り込み、宇都宮を過ぎたあたりでお弁当を開けたら、箱にSKYLINEのステッカーが。さらに箸袋とお茶にまで貼ってある! ここまで来れば素直に笑える! いやぁタイしたもん。記念にウーロン茶を持ち帰ることにし た。東京からスマートの軽自動車仕様に乗ってジャガーXタイプの試乗会へ。


(kunisawa.net より引用)
上の2名の方の日記だけでは、さほど豪華なものではないのかと思えるかもしれない(せいぜい国沢氏の弁当)しかしである。WEBを検索すると、伏木氏(と恐らく国沢氏)が宿泊した旅館を酷評している方もいるのだ。
Mちゃんからの宿情報です。

〓 海扇閣(青森県・浅虫温泉) 〓

はじめまして、毎週、楽しく拝見しています。さて、私が二度と行きたくない旅館は、青森県の浅虫温泉の海扇閣という、南部屋旅館の姉妹旅館です。GWに家族で利用しました。(略)

そして、食事がこれまた最悪。1歳半の子供がいたので、最初にご飯を頼んだのですが、待てど暮らせど持ってこない。催促したところ、「あら、持ってきたつもりでいたわ、ごめんなさい。もっと早く催促してくれればいいのに。」と言われ唖然。

食事の内容は海鮮中心のものでしたが、
海に近いわりに新鮮さもなく、早くから作り置きしたものであることが、はっきりとわかりました。食事もそこそこに、お風呂に行こうと廊下を歩いていたら、他の部屋の下げた料理が出したままになっていました。私達には出なかった食材も置いてあり(ちなみに蟹でした)、愕然としました。なんと無神経な旅館か、と怒る気にもなりませんでした。

海が目の前でロケーションも良く、新しい旅館でハードはいいのに、ソフトが全くだめでした。JTBのセレクト3000で選んだ宿だったので、少しがっかりしました。例のJTBのアンケートには、その旨書きましたが・・・

4年程前に出来たまだ新しい旅館。津軽三味線など民芸調を謳っていますが、近代的な造りの大型旅館的な宿です。

ふむ。。。案内人が行った時は、特にヒドイ面は感じられませんでした。
またこの宿の報告については、いいものが多かったのですが、こんな側面もあったのかと再認識。ひとつひとつ見れば、情状酌量の余地もありますが、すべて重なるとミントちゃんの言う通りです。


JTBセレクト3000を利用して応対は通常、その宿のベストの対応に近いと思われます。ハード面より、人的ソフト面を重視する?Mちゃんには合わない宿だったようですね。お気の毒です。この宿には反省すべき点を改善してもらい、いい宿になってくれる望みましょう。(略)


海扇閣

(http://www.melma.com/mag/19/m00011019/a00000053.html
 より引用)
この方はGW期間であり、かつ最初から悪印象であったのでその分を差し引いて考えても、どうも料理は「接待用特別メニュー」であった可能性が高い。さらに国沢氏がBC副編集長と泊った錦水 という旅館だが、ここはWEBページによると1泊が46,000円(1人あたり)なのだ。このような旅館に試乗ついでに自腹で泊るとは思えないから、COTY前にいかにメーカーが選考委員に金をばら撒いているかよく分かるだろう。

● 蟹、カニ、かに

加えて、国沢氏は蟹が大好物ということは自身も述べられているのだが、毎年決まって同じ時期に北海道から蟹が送られてきていることが日記で語られている。
2001年9月3日
(略)
夕方、
北海道に行っている友人がカニ(毛蟹2杯とタラバ1杯)を送ってくれた。7時の時報でカニ沢に変身し、食べまくる! 家のモノはタラバの足を2本づつ食べて大満足だというので、後は2時間ほど掛かって全部カニ沢胃に。有り難いことにモンゴルで悪化した胃も、節制した甲斐あって経過良好。数日前から何ら問題なくなっている。


2002年9月8日
北海道旅行に行ってる知人からタラバ蟹と毛蟹の浜ゆでを送っていただいた。早速お昼にタラバの方を。明るいウチからカニ三昧、なんて幸せなんでしょ! といいつつ締め切りの方は前半最大のヤマに突入! (略)


2003年9月12日
(略)
ホーネットに乗ってラジオ日本。終了して家に帰ったら北海道から毛ガニが3杯届いている! イッキに3杯くっちまおうかと思ったけれど、1杯は明日に残す。身がたっぷり詰まって甘〜い! これだからカニは止められません。


(kunisawa.netより引用)
これらの蟹の送り主が全て違う、という可能性もあろうが、しかし時期的にほぼ同じ時期ということから考えても同一人物(または団体)が送っているものであると考えられる。
まあ
この蟹が「お中元」の時期(関東:6月下旬〜7月中旬、関西:7月上旬〜8月中旬)であれば別にどうということもなく、「おお、さすが豪勢なもの送られてくるんだなあ」ですむが、お中元にしてはあまりに遅すぎ、時期外れも甚だしい。おまけに毛蟹は3〜8月に脱皮をして若蟹となり味が落ちるそうであるから、蟹大好きの国沢氏に本当に美味な蟹を送ってあげようととすれば、筆者であれば身が詰まって堅蟹となる冬−つまりお歳暮(12月)に送りたいと考える。(夏でも選べば若蟹でないものもあるようだが)

ではもし蟹を送っている人(団体)が同じ人であれば、この時期に蟹を毎年送るのは何故かと考えれば、COTYで有利にしてほしいためではないか?という疑いを抱くのは当然のことである。北海道には各社のテストコースがあるのだからなおさらその感は強くなる。真実はどうあれ、疑われることを自ら書いてしまっていることには違いあるまい。

そして、金をばら撒くのは最終選考でも同じことだ。これは津々見氏のページに載っていたCOTY選考会レポートの抜粋である。
【静かに会場を去る・・。】
表彰式の後、私も環境にやさしい自分のハイブリット自転車・・ステップ・コンポで文字通り静かに選考会場を後にした。山のような荷物を満載して・・。

(Car World より引用)
この「山のような荷物」とは選考会でのグッズや土産と見るべきだろう。誇張もあるのだろうが、まぁ、そういうイベントなのである。ユーザーや読者にとっては何の意味もないのだ。

● そして2002年
自動車メーカーは、賞そのものを取ることはもちろん、その年に発売したクルマや新しい技術を知ってもらう良いチャンスだと考えているようだ。確かにお祭りは、その地域の良いPRになるし、お祭りに関わった人達(主催者も御神輿担ぐ人も、見に来る人も)の気持ちを盛り上げてくれる。だからこそヨーロッパでもアメリカでも長く続くイベントになっているのだと思う。今後の予定は、10月中に今年デビューしたクルマの中から10車種と個別賞を選出。10ベストは11月1日に発表される。そして本賞は11月12日&13日に最後の試乗会を行った後、13日投票。その場で開票され決定する。以下、最新の情報を(輸入車は動きあるメーカーのみ)。

・マツダ 最近元気なマツダはアテンザとデミオが候補に上がっている。日産同様、票割れしてしまう可能性大。マツダとしてはアテンザで勝負したいようだ。

・スズキ ラパンが売れているのに動き無し。一生懸命クルマ作りをしているスタッフのためにも、少しは頑張ってあげればいいと思うのだが。

9月23日
VWの小島さんから電話あり「ウチのポロもお願いしますね!」。あらら。今年は様子見かと思っていたら、そんなことないらしい。考えてみればVWって輸入車の売れ行き1位。加えてポロは主力車種の一つなのだ(主役はゴルフ。続いてニュービートル、ポロと続く)。しかも新型ポロ、予想以上に売れているし。
「皆さん解っていないようですよ、10ベストも危うそうな雰囲気濃厚」と答えたら「そりゃ困りました。頑張りますから応援してくださいね!」。お祭りはいろんな人の参加で盛り上がる。

(kunisawa.net より引用)
ここまで見て来て、読者諸氏はどう思われるであろうか。筆者はもうバカバカしくてしかたが無い。「業界のお祭りだ」と言ってるのはいいが、読者や客が一切不在で、内輪(広報担当と選考委員)だけの身勝手なバカ騒ぎにすぎないのだ。そのような祭りでかつぎ出された一事的な神輿(COTY)に後々の意味や権威などあろうはずもない。唯一、読者にとって意味があるとすれば、COTY授賞後数週間〜数ヶ月間?は現れるであろうCOTY授賞記念車や記念セール&キャンペーンでの景品?くらいのものである。
[考察と結論]

対外的ではなく社内的に考えれば、メーカーの広報にとっては人事&組織業績評価において自分達の成果がはっきりと見えるのはCOTYを獲ることであろうから、あの手この手で必死になるのも一応は理解できる。しかしそこにはユーザーは不在だ。広報の客は選考委員である。しかも選考委員は必ずといっていいほど競合させるはずだ。自然と車以外のものでの便宜となる。雑誌の裏表紙やTVCFの金額に比べれば、60人程度の接待費などたかが知れているのかもしれない。

そして広報にとってCOTYは「販売促進の宣伝手段」でもある。つまりCOTYを獲るということは、自分の評価をあげるためと、車種の売上を伸ばすための2つの役目があるのだ。そのためにはCOTYが「権威ある賞である」ということを客が認知してくれることが必要となる。

もしCOTYをただの「業界のお祭り」と位置付け、ただ騒ぎたいだけの名目としたいのであれば、どこが一番すごい接待であったかなども赤裸々に公開してもよいだろう。読者も−拒絶反応を示す方も多いだろうが−その方が野次馬的に楽しめて面白く、お祭り気分が味わえるかもしれない。

しかし広報担当からすれば、現在のCOTYの選考が広報部の努力を重視している傾向が(一部とはいえ)ある以上、選考委員への便宜(ある意味で裏工作)はしなくてはならない。ところがCOTYに権威があると顧客に思わせるためには、そのような便宜は公にはして欲しくないものだ。
あくまで車の出来がいいので授賞したと見せかけたいのである。

このような広報担当の思惑に反し、選考委員が自ら「これはお祭りだ」とか「大騒ぎした」とか「COTY前の試乗会でいい思いをしてます」とか「広報が頑張ったら(選考委員に便宜をはかったら)COTYをとれます」など、「COTYはクルマの出来だけで決めていない」と言っているのだ。そして、一度COTYという芝居の裏を垣間見てしまった顧客はもはやCOTYという賞の冠に目をうばわれることはない。
そして広報担当はこの影響を直接は受けない。「この車はCOTYを授賞したんですよ」という売り文句に「ああ、相当お金をばら撒いたんですねぇ。そんなにもうかってるんだからもっとまけてくれません?」などと嫌味を言われて苦労するのは常に末端のセールスなのだ。そしてその声はいずれディーラーから本社にいき、広報担当に届く。単に広報担当だけではなく、全社的に不利益を被る可能性があるのだ。

当然、選考委員の多くは「便宜は便宜として、選考はそのようなものには惑わされない」と主張するはずだ。しかし、
1人でも「車以外の要素を選考基準にしている」という者がいたら組織全体が疑われて当然だし、自浄能力も問われる。

実際には、国沢氏は「COTYの権威を疑われる」発言をしながら、いまだ選考委員を続けている(注:伏木氏の日記では、COTYの例会では国沢氏?をとがめる声もあがったようなことを書いていたが・・・)。選考委員の人選を行う組織(実行委員)がそれを許容しているということであろう。かつて伏木氏は氏の掲示板にて「選考委員を選ぶにはちゃんと選考基準がある」と発言した。しかしながらその基準は公開されていない。これでは「実際にはないから公開できないんだろう?」という意見には反論できない。COTY実行委員会自体が疑われるのだ。

すなわち、国沢氏の「広報のガンバリで(も)COTYの選考は左右されます」発言は、メーカーにとってもCOTY実行委員会にとってもマイナスになる可能性が非常に高いのだ。そんな発言はして欲しくはないのである。
当然、国沢氏のこの発言は悪気があるわけではなく、読者にもCOTYの雰囲気を楽しんでもらおうという親切心だと思われる。しかし、COTYは既に「お祭り」だけの要素ではなくなっており、「権威」として使われもしているのだ。でなければ広報がCOTY獲得のため大金をばら撒くはずがない。そしてそんな茶番劇を読者が見て面白いと思うはずもない。
また百歩譲ってお祭りだけの要素と限定しても、
お祭りというのは見に行くか参加せねばまったく面白くないではないか。参加した人間がはしゃいで「面白いぜ、こうなってきたぜ」と一方的に伝えてきても読者はしらけるかフラストレーションがたまるだけである。

つまり国沢氏のCOTY情報は、本人(と一部の人)の自己満足的なものにすぎず、当事者と大多数の読者にとっては価値がないか、マイナス要素でしかないのだ。情報は何でも書けばいいというものではない。国沢氏は自ら「インターネットには使えない情報が山ほどある」と書かれているが、ご自身もまたその意味が無い情報を出していることに気付かれていない。実に不幸なことである。

最後に、2000年COTYの様子を記述した読売新聞の記事を引用する。
■視点:“お祭り”から世界発信へ

(略)
彼らに対し、企業側は試乗車を提供するだけでなく、寒空の下、テント村を設営して便宜を図る。各社とも広報部の主力部隊やノミネート車の開発担当者を投入、技術あるいは広報担当の重役が駆けつけた社も多い。

立食パーティーの前夜祭では、選考委員、実行委員、メーカー側の出席者が酒を酌み交わし語り合う。みな顔なじみだから形式ばった雰囲気は皆無。
年末恒例の業界のお祭りなのだ。

ただ、例えば東京モーターショーのようなイベントとは違い、ここではすべての趣向が66人のためだけに凝らされる。歴代の受賞車19台を全部揃えたいといわれれば、「ウチはちょっと……」とは言えないだろう。

前夜祭がお開きになると2次会、3次会も。某メーカーの技術者は「囲い込みですよね」とつぶやく。賑やかな場所に引っ張り出されるのは苦手なのだろう。

選考委員は評論家やフリージャーナリスト、雑誌関係者が大半。仲間内の行事として始まり、最初は権威はなかったものの(ただし権威が善とは限らない)、やがて社会の認知度が上がるとともに、販売促進のチャンスと見る企業が多くなるのも当然だろう。(略)

「業界のお祭りとして始まったこの賞も、これからは正当な評価として世界に発信していかなければならない」――実行委員会の清水猛彦委員長の総評だ。

--Text and photos by Toshinobu Koyama
特集:カー・オブ・ザ・イヤー より引用)
この記事が出た2年後も、まだ選考委員の1人はCOTYは「業界のお祭りだ」として旧来の考えを捨てず、公言してさえいる。日本COTYが正当な評価となるのは、清水委員長の(対外向けの)思惑に反してまだまだ先のことになりそうだ。
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(β0−5版 2002.10.6)
(β0−6版 2002.10.7)
1-0版 2003.09.18