6−6 バイクは新車で買いましょう −醜いまでの取り繕い− (2003.4) [序文] 「認めたくないものだな。・・・自分自身の、若さゆえの過ちというものを・・・」 これはTVアニメーション番組「機動戦士ガンダム」の第1話の最後に、敵役であるシャア・アズナブルがつぶやく言葉で、その声優をやっていた池田秀一氏も一番気に入っていたという台詞である。 これらの初回放送をリアルタイムで見ていた筆者はその後の「ガンダム」シリーズはどうにもついていけないのだが、それは個人の好みとして、時として子供用のアニメ番組であっても、このように大人にとっても「どきっ」とする台詞が含まれていることがある。 たとえ若くはなくとも、過ちを冒したことは積極的に認めたくない人は多いはずだ。だが、過ちが発覚した場合、過ちを認めて謝罪し、フォローする手間は一時で終わる。だが認めなければ、いつまでもそれを言われ続け、結果として手間もかかるし次第にデメリットが膨張してくる。最初に過ちを認めれば、一瞬膨れたデメリットは後は萎むだけなのだ。 これは、4-2でも考察した通りである。 しかし、国沢氏は、それにまったく気がついていない。 そしてそれが、彼自身の致命傷となりかねないほどの、本項の騒動となってしまったのだ。 ● 息子のスキーブーツが破損した 本題に入る前に、2002年初頭に2ちゃんねるでは同様の騒動が起こったので、それを紹介しておく。事の発端は、国沢氏が正月に家族で行ったスキーでの出来事である。 |
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1月7日 実は4日に大変な事件が発生した。以前履いていたブーツをムスコが使っているのだけれど、右ターン中に突如ソールごと脱落。ソールはビンディングにセットされた状態のままだから、流れ止め機能全く働かず、左スキーが流れてしまったのだ。 幸い人や物に当たることなく事無きを得た。幸運以外の何物でもないと思っている。もし斜度のキツいバーンや、ギャップのあるバーンだったとしたら、最悪の事態もあり得たろう。今日のアップになったのはリコールの有無を確認していたため。特に出ていなかったので、危険防止のためにもレポートしておく。モノは95年タイプの○○○○。3シーズン使った後、2シーズン使わず、その後ムスコが4回履いただけ。特に外傷もなく、イキナリ破壊した。ソール部分の全体の脱落は、非常に危険。壊れるのなら他の部分からでなければならないと思う。いわゆる「ヒューズ機能」を付けるべきだ。このタイプのブーツを使っている方がいたら、ぜひとも注意してあげて下さい。まだ使っている方は多いんじゃなかろうか。 (略) (kunisawa.netより引用 以下の写真も同様(一部加工)) |
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クルマなら文句無しの欠陥! 設計が甘いと思う。 |
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事象自体は上の通りである。つまり、3年使って2年保管したブーツ(5年以上前のもの)が、いきなり壊れたことに文句を言っているのだ。
しかし、これは実に的外れな文句であるようだ。 国沢氏が今回遭ったトラブルであるが、樹脂製のブーツが加水分解で弱くなり、いきなり破損する現象である。これは1994年頃からみられ、翌年には広く問題化した。そして調査の結果、スキーブーツの寿命(保証期間)は3〜5年であり、それを超えたブーツは突然破損する危険性があると、各ブーツメーカーやスキーショップがポスターなどで注意を喚起しはじめたのは1996年からなのだ。 参考:「アウトドア−情報、アウトウォーカー」 ノルディカ 筆者の経験で恐縮だが、筆者は先輩からもらったブーツを使っていたが、ゲレンデへ向かって歩いていたら妙な音がするので見てみたらシェルがぱっくり割れていた。6〜7年ものであったのだが、使用頻度は少なかった。その場にブーツをくれた先輩もいたが、「古いから、そりゃ壊れてもしかたないわな。まあ新しいの買えってスキーの神様が言ってるってことだな」という言葉で笑って終わった。1995年頃の出来事である。 閑話休題。そして国沢氏は自身の掲示板でも怒りをぶつけた。 |
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Re:スキーブーツについて - 国沢光宏 (管理者) No.2419 2002/01/08 09:50 NEW! スキー場に行くと、古いブーツがけっこう多いです。 最近流行のリサイクルショップに行くと、95年以前のブーツが主流と言えるほど。 といったことを考えれば、フェイルセーフの設計思想が必要だと思います。ビンディング上がったままの板脱落は本当に危険なこと。 メーカーも経年変化が危険だと認識しているなら、製造年月日をブーツに表示するとかすべきでしょう。 スキー業界は役人の利権が薄いのか、野放し。マスコミも弱いです。 ちなみにワタシのブーツ、使う度にキチンと乾燥させ、暗い場所で保管。しかも使う前にホコリ落としをしまし たが、ヒビやキズなどありませんでした。もちろん残った右側だってヒビ無い状態。 となると使用期限の表示しかありませんね。 (kunisawa.netより引用) |
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「せめて製造年月日くらい表示しろ」という主張である。しかし、これは国沢氏の無知によるものであることが、2ちゃんねるのスキー・スノボ板での書き込みで明らかとなる。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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それを知ってか知らずか、国沢氏は多少はトーンを落としたが、やはり翌日には怒りがおさまらぬ日記を書いた。最後の捨て台詞がそれをあらわしている。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1月8日 スキーブーツ破壊の件、いろいろ教えてくれる方が多く、参考になります。なんでもメーカーによってずいぶん違うのだとか。オレンジ色は弱いという情報も頂いた。また、使用期限を設定してしまうと、レンタルショップなどからクレームが出るそうな。 壊れた方の多くは、ワタシを含め諦めている様子。それにしても5年で壊れる可能性ある製品に(しかも加害性高い)、使用期限を明記させないなんて不思議なこと。いずれにしろ○○○○はもう買うまい。 (略) (kunisawa.netより引用) |
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この後、更に2ちゃんねるでは、国沢氏は「自分の足に合せてブーツを改造して使っている」ことが発覚し、もしこの破損ブーツもアウターを改造したものであれば国沢氏の批判はまさにクレーマーそのものではないかと批判されてしまったのだ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
9月19日 (略) 昼から今シーズン用のスキーブーツ作りに御徒町の『プロトタイプ』まで行く。このお店、競技スキーヤー向けの相当気合い入った用具を扱っている。ムカシ大きな事故に遭ったせいで左足が変形してしまっており、ブーツのアウターから加工してもらわないと履けないのだ。プロトタイプはスキーの師匠から教えていただいたのだけれど、ここのブーツに出会わなければ(普通のブーツだと30分で足に血が通わなくなってしまう)、おそらくスキーにハマることもなかったと思う。メチャクチャ凝り性の親方で、作る度に進化していく。今年の場合、底のカタチを取るのに、発泡ウレタンを潰すような「器具」を使っていた。次回は加工したアウターとのマッチング&フォーミングです。 (略) (kunisawa.netより引用) |
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言うまでもないことだが、工業製品は純正から改造した直後にメーカー保証はなくなり、必要があれば改造者の独自保証に切り変わる。自分自身で改造すれば、まったくの自己責任である。 以前、国沢氏は、自動車のデントリペアミーティングを行う際、「希望者はアーシングもします」と呼びかけた。そうしたら、読者の1人が「そのアーシング会でトラブルが起こったらどうするんでしょう?」と尋ねたら、国沢氏は「自分は金をとらないのでリスクの責任は負わない。社会に甘えるのはやめろ」と言った。これは、国沢氏は、例え業者に依頼する改造であっても、依頼する人間に(自己)責任があると考えている、と思ってよいだろう。 とすれば、改造している可能性が高く、かつ無改造でも使用期限を過ぎたスキーブーツが壊れても、当然ながらメーカー保証などきかない、ということは、理解していてあたりまえだと筆者は思うのだが・・・。 もし破損したブーツが改造ブーツであれば、自己責任(または改造ショップ保証)で改造したにも関わらず「リコール情報はないか探した」とか「クルマなら文句なしの欠陥!設計が甘いと思う」とか「●●●●はもう買うまい」などとメーカーを批判するのは、非常に問題がある。ただのいちゃもんつけ=クレーマーにしか見えなくなってしまうのだ。 ブーツが突然壊れてしまった、ということで悔しい気持ちは分かるのだが、それはそもそもお下がりの古いブーツをご子息に使わせていたためではあるまいか。 もし自分の変形した足に合せてブーツを改造したものであれば、それを普通の足の形の人が履いたら、変な箇所に力がかかってしまうかもしれない。それはブーツの破壊だけではなく、変形ブーツを履いた普通の足の形の人の骨にまで影響を与える可能性すらあり、危険ではあるまいか。 ここまでの考えがあれば息子には息子用の(普通の)ブーツを買い与えてしかるべきではなかったろうか。2万円程度も出せば買えるだろう。国沢氏の財力からすれば決して高いものではないと思うのだが・・・。 当時の参考URL: ブーツ破損!こらもうクレームでしょう! (2ちゃんねる スキースノボ板 過去ログ) [経緯] ● 125ccのバイク探し 皮肉なことに、今回の騒動もまたご子息絡みである。 国沢氏のご子息は、この文章を書いている時点では高校生(3年生?)である。 多くの若者がそうであるように、彼もまたバイクやクルマにも興味があるようだ。そして、ご子息は自動二輪車の小型限定免許を取得したのだ。 そして、ご子息のバイク選びから、この騒乱劇は始まる。 |
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3月30日
ムスコがバイクを買うという。125ccのオフロードバイクなら半分出してやると言ったら、早速行こうだって。久々に中古のバイクを見に行くと、まぁ驚いた。走行距離怪しいのは当たり前。相場だってとっても高い。なんせ20万円の予算じゃコンディションの良い125ccを買えないのだ。こりゃバイクが売れないのも解ります。自動車だって20万円出せば買えるのに。雑誌で目星を付けていたXLR125は売れてしまったとのこと。根気強く探しましょう。 4月6日 (略) 新幹線で上野まで戻り、昨日試験場で小型免許受かった(4回目。ちなみにワタシは3回で取れました。中型の限定解除2回。大型も2回)ムスコ と上野で待ち合わせし、バイクを見に行く。バイク業界から遠ざかっていたので知らなかったのだけれど、125ccって極めて中古の流通台数少ない。特にオフロードは人気とのこと。上野全部のバイク屋さん見て、オフの125ccは一台だけでした。しかもコンディション悪いのに24万円だって。う〜ん、どうしようか? 4月7日 (略) 昼過ぎ、打ち合わせのため都内に出るべく首都高に入ったら嬉しいことにガラガラ。浜松町まで30分で着いてしまった。終了後、ムスコとネットで探したバイク屋巡り。どこのバイク屋さんも 125ccのオフロードと言った途端、めちゃくちゃ強気になり、ドッチが客だかワカラン。 (kunisawa.netより引用) |
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ご存知ない方のために記述しておく。全体的に下火になっているともいえるニ輪車市場の中でも、125ccクラスのオートバイは特に不調である。いや、ニ輪市場が好況だった1980年代でも、50ccクラスや中型クラスに比べ、ラインアップも流通量も少なかった。中途半端なクラスだったのである。 そして排気ガス規制の強化に伴う2stバイクの衰退に連動するように、2stが多かった125ccのバイクは次々と生産中止になっていった。今(2003.4現在)、カタログモデルとして残っているのはスクーターと、ビジネスタイプ、それとエイプ90、KSR110(いずれもオフロードタイプをデフォルメしたような形)のみである。本格的125ccのオフロードバイクはほとんど製造中止となったが、軽く扱いやすいので通には根強い人気がある。加えてもともと流通量が少ないので、中古市場では高値がつけられているのだ。 国沢氏がこのことを知っていたかどうかは筆者は知らない。そして何故オフロードタイプの125ccならとOKを出したのかも不明である※注。50ccを勧めなかったのは、30km/h制限ではかえって危ないと考えているのだということは理解できるが・・・。 ともあれ、それは個人的な方針なのでとやかく言うべきでもないが、 国沢氏が選択したジャンルは、中古市場では高値安定クラスであったことは間違いない。しかし、当初そうは思っていなかったであろう国沢氏は、非常にストレスを感じることとなる。 しかしご子息と「125ccのオフなら」と約束した以上、親としてそれを反古にはできない(この点は親としては立派である)。そして怒りは「たかが125ccのオフが、何故こんなに高いんだ!」という方向へ向かう。そして溜まったストレスは、目当てのバイクを買った後、店に対して大爆発してしまうこととなる。 これが前代未聞ともいえる、日記の連続事後改訂の序曲となった。 |
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※注 国沢氏は、15年以上も前に書かれた自著 「間違いだらけの中古バイク選び 業者もタジタジ!(得)バイクの購入テクニック 」 において、以下のようなことを書いていたそうだ。
この考えが世間でも一般的だと国沢氏が思っているとしたら、 125ccのオフなど需要がない→タマは少ないかもしれないが安いはず→20万円も出せばいいのが買えるだろう と考えたのではあるまいか。そして現実とのギャップに戸惑ってしまったのではないか。 と、筆者は思うのだが。 |
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Version 1−0 (4月8日 23:59頃?版) 4月8日 午前中原稿書き。お昼食べ、軽トラで所沢の『S○△』という中古バイク屋さんに行く。3年落ち(走行1700キロと表示されているけれど、極めて怪しい感じ)のオフロード車で32万8千円。 「仕入れは32万8千円より高いので1円も負からない」と言う。ワタシは「高いよ」とアドバイスしたが、買うのも乗るのもムスコ。幸い事故車じゃないから強引にゃ止めなかったけれど。 ま、ここまでは普通。次が驚いた。なんと「ウチで整備しないと保証は付けられない」。当然無料かと思いきや、整備料金は別とのこと。なんだよ。じゃ単に仕入れたバイクを並べているだけか? それでも欲しいというから現金で購入し軽トラックに積んで帰ると、バッテリーオシャカ。ハンドルロックは別のキーみたいで作動せず。ホンダの公式HPからリンクされている大手の中古バイク屋さんがこんな状態じゃ(だから信用した)、どうしようもありません。バイクは良いショップで新車を買うべし。125ccも新車が買えればこんな思いをしなかったのに。帰って原稿書き。 (kunisawa.netより引用 固有名詞等を一部伏字 以下Verson 4-0まで同様) |
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3月末には「根気強く探す」と宣言しているのに、それから10日も経たずに買ってしまっている。この日記からも、ご子息はよほどバイクに乗りたかったのだということが分かるが、それにしても少々あせり過ぎではなかったか。ご自身の立場を利用すれば、編集部経由でバイク雑誌の知人を頼って中古業者に程度のいいバイクを探してもらう、などという絡め手もできるのではないかと筆者は思うのだが(この行為がいいかどうかは別として)。 それはともかく、上の文章には、バイク販売店(実名)に対してかなり辛辣な意見となっている。 文章は一部のみではなく、文章の流れをもって判断すべきものである。一連のバイク探しの日記を順に読んでいけば、「中古バイク屋の商売のやり方はどうしようもない、だからバイクが売れないんだ。中でもS○△は酷かった。やはりバイクは新車に限る」という結論に達してしまう。 しかし、この指摘が少々ずれているのだ。 基本的に、店頭に並べてあるものを整備せずに引き渡すのは「現状渡し」という。仕入れてそのまま店に並べるのを非難しているが、「中古でもちゃんと整備しておかなくてはならない」などという法規があるわけではない。 「整備したら保証をつける」というのは、店としてはちゃんとした対応をとると言っているわけで、怪しいわけでも何でもないことは言うまでも無い。PCのジャンクパーツなどは、「動作保証なし、返品不可」などというのはざらである。 ましてや、仕入れ値が高くて利益が出てないので、せめて整備料金でというのは商売をする側からすれば当然であろう。整備料金で赤字を出してまで「サービスしろ」というのは、いかに客とはいえただの我侭である。 その上、「現状渡し」ということに納得して買ったはずなのに、やれバッテリーがあがってるだの、ハンドルロックが動かないのと帰った後で文句を言うのは、実に見苦しい。そもそもそのようなことは、買うときに調べておかねばならないことではないか? しかし不思議なのは、自動車の中古車を買う時、必ず試乗しろだの事故歴を調べろだの冬でもエアコンをかけてみろだのと、細かいチェック項目をあげている(しかも中古バイクのバイヤーズガイドも3冊も書いている)方が、中古バイクを買うときに、バッテリーすら確認していないとは一体何をチェックしたのだろうか? まさか、メーターや汚れ、フレームやタンクの塗装のハゲなどの「見た目」しか見ていなかったのだろうか…? 疑問は残るが、現場にいあわせてないので、これ以上憶測で書くのは控える。 そしてこの日記での発言は、2ちゃんねるでも話題となった。以下の緑セル部分は全て2ちゃんねるからの引用であるが、2ちゃんねる固有の言い回しや過度の中傷表現は筆者の独断で伏字などに修正させていただいていることを、あらかじめご了承いただきたい。 |
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このような意見が出された少し後に、なぜか改訂された日記が以下のものである。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Version 1−1 (4月9日 10:00頃?改訂版) 4月8日 午前中原稿書き。お昼食べ、軽トラで所沢の『S○△』という中古バイク屋さんに行く。3年落ち(走行1700キロと表示されているけれど、極めて怪しい感じ)のオフロード車で32万8千円。 「仕入れは32万8千円より高いので1円も負からない」と言う。ワタシは「高いよ」とアドバイスしたが、買うのも乗るのもムスコ。幸い事故車じゃないから強引にゃ止めなかったけれど。 ま、ここまでは普通。次が驚いた。なんと「ウチで整備しないと保証は付けられない」。当然無料かと思いきや、整備料金は別とのこと。なんだよ。じゃ単に仕入れたバイクを並べているだけか? それでも欲しいというから現金で購入し軽トラックに積んで帰ると、バッテリーオシャカ。ハンドルロックは別のキーみたいで作動せず。ホンダの公式HPからリンクされている大手の中古バイク屋さんがこんな状態じゃ(だから信用した)、どうしようもありません。ワタシのHPで紹介している会社や商店で非常識な扱いを受けたらぜひ教えてください。それ以前に信用出来るトコロしか紹介してませんけれど。バイクは良いショップで新車を買うべし。125ccも新車が買えればこんな思いをしなかったのに。帰って原稿書き。 |
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さて、その後、話題は2ちゃんねるのバイク板に飛び火し、国沢氏のご子息が買ったらしきバイク探しまで始まってしまった。以下の引用の桃色部分は、バイク板での書き込みである。 そしてバイクの車種が判明した少し後で、このバイク、というか、125cc〜250ccクラスオフロードバイクの一部車種の特徴が書き込まれた。それは、国沢氏のバイク屋への批判が全く的外れであることを示してしまうものだった。 |
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バイクに馴染みが無い方はご存知ない方も多いかもしれないが、オフロードバイクでは一時期バッテリーレス化が流行った時期があったのである。キック式でエンジンを始動するため(スターターがない)、バッテリーを無くすこともできるのだ。(とはいえコンデンサは積んでいたかと思うのだが自信はないので、ご存知の方は教えて頂ければ幸いである) このように「このバイク、もともとバッテリーはついてないのでは?」という話題が上がった直後、国沢氏の日記は以下のように書き換えられた。 |
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Version 2−0 (4月9日 20:00頃?改訂版) 4月8日 午前中原稿書き。お昼食べ、軽トラで所沢の『S○△』という中古バイク屋さんに行く。3年落ち(走行1700キロと表示されているけれど、極めて怪しい感じ)のオフロード車で32万8千円。 「仕入れは32万8千円より高いので1円も負からない」と言う。ワタシは「高いよ」とアドバイスしたが、買うのも乗るのもムスコ。幸い事故車じゃないから強引にゃ止めなかったけれど。 ま、ここまでは普通。次が驚いた。なんと「ウチで整備しないと保証は付けられない」。当然無料かと思いきや、整備料金は別とのこと。なんだよ。じゃ単に仕入れたバイクを並べているだけか? それでも欲しいというから現金で購入し軽トラックに積んで帰ると、バッテリーオシャカ。ハンドルロックは別のキーみたいで作動せず(追記。整備のためバラしてみたらバッテリーレスのバイクでした。お店の人も上がってますねって言ってたから知らなかったみたい)。 ホンダの公式HPからリンクされている大手の中古バイク屋さんがこんな状態じゃ(だから信用した)、どうしようもありません。ワタシのHPで紹介している会社や商店で非常識な扱いを受けたらぜひ教えてください。それ以前に信用出来るトコロしか紹介してませんけれど。 バイクは良いショップで新車を買うべし。125ccも新車が買えればこんな思いをしなかったのに。帰って原稿書き。 |
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これが2ちゃんねるを見て直したのか、実際に分解整備して分かったので直したのかは不明であるが、購入時にバッテリーの有無を確認していなかったということは明らかである。しかし、それを店員の知識のなさのせいにしているところが彼のやってしまった −あえて書くが− 醜い保身なのだ。 そして、これを見た2ちゃんねるの読者の批判は続いた。 |
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少し脇道にそれるが、このように2ちゃんねるでは「バイクの間違った買い方」について話題がされていたが、国沢氏の掲示板では、常連の1人(バイクも持っているらしい)が国沢氏に同調してバイク屋の批判をしてしまっていた。 2章にも関連するが、kunisawa.netではこういうふうに国沢氏の思考に迎合しないと排除される?というよい例だと思うので、敢えて引用しておく。 |
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バイク量販店について 投稿者:NGち 投稿日: 4月10日(木)00時25分04秒 まず国沢さんらしくない、と思ったのは売値より仕入れが高い、などと人を食ったようなふざけたセリフ吐くような馬○セールス雇っているような店はそれだけでもう捨てゼリフの一つも残して立ち去れなかった事ですね。 ただ、子供のことになるとねえ。うーむ。 (以下略) (kunisawa.netの掲示板より引用、一部伏字) |
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そしてこの後、ハンドルロックについても、ただ単に渋かっただけということが判明し、日記が訂正された。これでバイク屋に対する国沢氏の非難はすべて筋違いである、ということとなった。そうしたら国沢氏は、自身が書いたバイク屋への「いわれなき批判」についての謝罪の気持ちの表明くらいはしてしかるべきだと思うが、バイク屋への中傷は何故かそのまま残された。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Version 2−1 (4月10日 0:00頃?改訂版) 4月8日 午前中原稿書き。お昼食べ、軽トラで所沢の『S○△』という中古バイク屋さんに行く。3年落ち(走行1700キロと表示されているけれど、極めて怪しい感じ)のオフロード車で32万8千円。 「仕入れは32万8千円より高いので1円も負からない」と言う。ワタシは「高いよ」とアドバイスしたが、買うのも乗るのもムスコ。幸い事故車じゃないから強引にゃ止めなかったけれど。 ま、ここまでは普通。次が驚いた。なんと「ウチで整備しないと保証は付けられない」。当然無料かと思いきや、整備料金は別とのこと。なんだよ。じゃ単に仕入れたバイクを並べているだけか? それでも欲しいというから現金で購入し軽トラックに積んで帰ると、バッテリーオシャカ。ハンドルロックは別のキーみたいで作動せず(追記。整備のためバラしてみたらバッテリーレスのバイクでした。お店の人も上がってますねって言ってたから知らなかったみたい。キーは異物が入っており、CRCとコンプレッサーによる掃除で使えるようになりました)。 ホンダの公式HPからリンクされている大手の中古バイク屋さんがこんな状態じゃ(だから信用した)、どうしようもありません。ワタシのHPで紹介している会社や商店で非常識な扱いを受けたらぜひ教えてください。それ以前に信用出来るトコロしか紹介してませんけれど。 バイクは良いショップで新車を買うべし。125ccも新車が買えればこんな思いをしなかったのに。帰って原稿書き。 |
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しかしこれも裏目に出た。今度はキーシリンダーにCRCを使ったことが「素人同然」と揶揄されることとなる。バイク屋に落ち度はまるでないのに、謝罪もせず中傷した文を掲げ続けていることも批判されたのは言うまでもない。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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そうしたら、この批判の嵐をどう感じたか、国沢氏はまたも日記を改訂した。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Version 3−0 (4月12日 0:00頃?改訂版) 4月8日 午前中原稿書き。お昼食べ、軽トラで所沢の『S○△』という中古バイク 屋さんに行く。3年落ち(走行1700キロと表示されているけれど、極めて怪しい 感じ)のオフロード車で32万8千円。「仕入れは32万8千円より高いので1円も負からない」と言う。ワタシは「高いよ」とアドバイスしたが、買うのも乗るのもム スコ。幸い事故車じゃないから強引にゃ止めなかったけれど。ま、ここまでは仕方ない。次が驚いた。なんと「ウチで整備しないと保証は付けられない」。当然無料かと思いきや、整備料金は別とのこと。なんだよ。じゃ単に仕入れたバイクを並べているだけか? それでも欲しいというから現金で購入し軽トラックに積んで帰ったけれど、 ホンダの公式HPからリンクされている大手の中古バイク屋さんがこんなシステムじゃどうしようもありません (翌日、この日記読んだ知人から岐阜の方のバイク屋さんに33万7千円の新車あることを教えてもらった。S○△の店員さんは日本中探したけど無かった、と言ってたのに)。バイクは良いショップで新車を買うべし。125ccも新車が買えればこんな思いをしなかったのに。帰って原稿書き。 |
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自分の間違いの部分(バッテリー、ハンドルロック)を全て削除したのだが、それでも、バイク屋批判だけはエスカレートさせた。「買ったバイクの程度が悪い」という事象でバイク屋を批判する方針から、「正しい情報を出さなかった」(嘘をついた)という事象でバイク屋を批判する作戦に変更したのだ。「日記を読んだ知人から教えてもらった」というのが何とも怪しいが、そこには触れないでおく。 これはもう、明らかにこの日記は最初から「バイク屋に悪態をつくこと」が目的だったとしか思えない改訂なのだ。 だが、これが最後にして最大の落とし穴となってしまった。上で引用した、岐阜のバイクショップのリストをもう一度見ていただきたい。これは、4月9日にバイク板に貼られたものであるが、よく見ると最終更新日が2002年1月26日となっている。1年も前の在庫情報なのだ。国沢氏も2ちゃんねる読者も、このことにはしばらく気がつかなかった。 そして最初に気がついたのは、この情報を2ちゃんねるに紹介した方であったのだ。 |
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488 名前:名無しさん@そうだドライブへ行こう 投稿日:2003/04/12(土) 09:54 ID:Fo74PM1C
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この驚愕の事実(岐阜のKDXの在庫情報は1年以上前のものだった)を知った?国沢氏は、またまた日記を改訂した。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Version 4−0 (4月14日 11:00頃?改訂版) 4月8日 午前中原稿書き。お昼食べ、軽トラで所沢の『S○△』という中古バイク屋さんに行く。3年落ち(走行1700キロと表示さ れているけれど、極めて怪しい感じ)のオフロード車で32万8千円。「仕入れは32万8千円より高いので1円も負からない」と言う。ワタシは「高いよ」とアドバイスしたが、買うのも乗るのもムスコ。幸い事故車じゃないから強引にゃ止めなかったけれど。ま、 ここまでは仕方ない。次が驚いた。なんと「ウチで整備しないと保証は付けられない」。当然無料かと思いきや、整備料金は別とのこと。なんだよ。じゃ単に仕入れたバイクを並べているだけか? それでも欲しいというから現金で購入し軽トラックに積んで 帰ったけれど、ホンダの公式HPからリンクされている大手の中古バイク屋さんがこんなシステムじゃどうしようもありません。バイクは良いショップで新車を買うべし。125ccも新車が買えればこんな思いをしなかったのに。帰って原稿書き。 |
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岐阜の新車の箇所が奇麗に消え去ったのである。 せっかく、バイク屋に対する新しい批判のネタを(2ちゃんねるで)見つけたと思ったら、それが間違った?ネタであったと(これまた2ちゃんねるを見て)分かったので、すぐさまそこだけ取り下げた、としか思えないのだ。 ここまで見事に2ちゃんねるでの反応(批判)と日記の修正がリンクするのも珍しいが、それ以前に、後日の日記で追加すればいいようなことを、過去の日記を5回も修正することで対応するのは何とも理解しがたい行為である。(筆者は、密かに「ワタシが教えてもらった岐阜の新車は337,000です!2ちゃんねるのそれは339,000ではないですか。別モノです」という言い訳でもするのではないかと内心期待したのであるが・・・そうはならなかったようだ。) しかし、何度改訂されようとも、バイク屋への実名での批判という流れはまったく変わらないのだ。拳を振りあげたはいいが、振りあげたことが間違いと判明してしまっても、「拳をゆっくり下ろす」ということが彼はどうしてもできず、打ちつけているのである。 国沢氏のおかしてしまっている失敗の数々の原点の1つが、ここにある。 このような勘違いによるミスは、「いや〜バッテリーレスだった。オフには詳しくないので知らなかったです。おはずかしい。S○△さん、スマンカッタ」とでも翌日の日記で書けばすむことである。多少馬鹿にされはするだろうが、それは一事的なものにすぎないのは言うまでもない。 だが彼は、失敗を認める行為よりも、失敗を隠蔽する行為の方を選んでしまっている。 「罪を認める」よりも「恥をさらす」ことの方が耐えられないのだ。 しかし、「恥さらしにならないよう罪を隠す」行為自体が「より巨大な恥さらしになっている」ことにまったく気がついていない。 バッテリーレスを知らなかった程度の恥は「わーっはっは、バカだねぇ」と自分でも笑い飛ばせるほどのささいな「恥」である。しかし、恥を隠してコソコソと裏で行う工作や嘘による恥は、読み手を呆れさせるほどの致命的な恥に発展する。信用を失うのだ。 情報発信源が限られた遥か昔ならともかく、Internetが発達した今、あからさまな隠蔽工作は自分の価値を下げることにはなっても、プラスにはなりえないのだ。 何度も書くが「リコールは、数が多いよりも、隠すことの方が遥かに罪が重い」ということを、国沢氏には早く理解して欲しいと切に願うものである。 |
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2003.5.21 1-0版 |