8−1−1 以下はボヤキです   −盗作に対する静かなる怒り−
注:
現時点ではS氏の許可を得ていないため、このコンテンツでは固有名詞等の多くを伏せている。S氏の許可が得られ次第、固有名詞記載版に差し替える予定である。その時は国沢氏とS氏との法廷対決が避けられない状況となっているはずであるが…。
[いつも楽しく拝見させてもらっております]


当ページの開設以降、筆者はさまざまな方からメイルをいただいた。 そのほとんどは当ページに対しての好意的感想であり、筆者もこれらのメイルには非常に励まされた。ここであらためて賛辞をいただいた方にお礼申し上げたい。

さて、当ページは冒頭の「はじめに」というページで「批判は受け付けるし、間違いの訂正・謝罪にはやぶさかではない」と明記しているのだが、これまで1通も国沢氏を擁護する苦情・反論をいただいていない。
これは国沢氏またはその関係者にとって、小ページは正論でかつ子細なので反論のしようがないのか、はたまた歯牙にもかからぬほど稚拙かつ愚劣なものとみられているのか、それは分からないがいずれにせよ路線変更の要望がない以上、このままでいくしかないのである。

話は戻るが、メイルは実にさまざまな方からいただく。会社員、自営業、学生…。それぞれの視点で、それぞれの感想を述べてくださった。ありがたいことである。しかし、それらはあくまでも読者としての立場での感想であった。

そんなある日、1通のメイルが届いた。「いつも楽しく拝見させてもらっております」と標題のつけられたメイルの差出人は、これまでいただいたメイルの差出人の方々とは少し違っていた。

それは、某誌編集部の記者、S氏からのものであったのだ。

本文の中に、S氏の名前を見た時、筆者は「えっ?」と少なからず驚いたことは言うまでもない。

そして、まさか筆者への愚痴としてここで書かれたことが、後に国沢氏の立場を揺るがせるほどの大騒動に発展するとは筆者もこの時点では思いもしなかった。

では、そのS氏からいただいたメイルを、本人の了承を得て転載する。現時点ではヘッダ・文章等を一部加工し、また伏字も多くしているのはご了承ねがいたい。

差出人 : Sxxxxx Xxxxxx <xxxxxxx@xxx.xxx.xxx.xxx>
送信日時 : 2004年1月11日 20:26:02
宛先 : <a175lancer_ex@hotmail.com>
件名 : いつも楽しく拝見させてもらっております

はじめまして。
いつも楽しく(!?)拝見させていただいております。
私はXXXXXXで記事を執筆しているSと申します。

知人から「kunisawa.netの小失敗の研究」というWebサイトがあることを聞かされ、槍騎士さんの洞察力の深さや、読む者を引きつけて離さないといった文章力にはただ「すごいな」と驚くばかりです。
一度、メールを書こうと思いつつ、仕事をしているとなかなかその時間も無く、連休を利用して、ボチボチと書いた次第です。

(中略)
国沢さんによる記事無断使用は後を絶ちません。


狭い業界ではありますし、腹立たしさを感じながらもとりあえずは黙認しているのですが、
こちらが一生懸命集めたネタを、自分が探してきたかのように書かれたときには「このオヤジ、いつかはXXXXX」と思ったことも正直言って何度かあります(苦

以下は一執筆者の独り言というか、ボヤキと思ってください。

各種ネタに関しては(略)、その内容が新聞・テレビを含めて横並びになるのは仕方ありませんが、国沢サイトを見ていて時折「あれ?」と思うものもあります。

最たるものは(略)という記事です。

(略)

ところが国沢さんの日記というか、トップページにそれが記されているのには驚きました。
さらに驚いたのは、その記事の取材元から
「国沢という評論家はうちにも、広報にも問い合わせをしていない。それはこちらでも調べた」と聞かされたときですね。ようするにその時点で記事内容丸写しということが確定的になった。

(略)

小失敗でも何度か書かれていらっしゃいますが、あの人は企業秘密だとか、報道解禁(エンバーゴ)を非常に軽視している。
自分で文章を書きながら、実際には文責がなく、その責任を編集部が負ってきたのかとも思います。

(略)

ところが国沢さんは純然たる無断使用です。
著作権が存在しないかのように記事内容を利用する。
「この記事を使いたい」とか、そういう問い合わせもない。

(略)

国沢さんの日記には警察や役所を批判するネタが多いのですが、実際に官公庁の担当者と会って話をすれば、自分が誤認している事実があるということもわかるはずなのに、どうもあの方はそれを怠っているようで…。

警視庁、警察庁、そして日本道路公団の広報担当者までもが「国沢さんというのはいったいどういう方なんですか?」と聞いてくるのは、有名だからなのか、悪名高いからなのか判断しかねますが、わざわざ聞いてくるということはそういうところに取材をしたことがないという証なのかもしれませんだからどういう人かわからない。

取材に行こうともしないで、引用すれば良いと思っているのなら、国沢さんがこの業界にしがみついているのは利権というか、既得権益の死守だけが目的なのではと思ってきます。

(略)

なんか取り留めの無い文章になってしまって申し訳ない。
今後も一読者として、小失敗、楽しみにしています。

P.S.
この件、内緒でお願いします。
晒されて刺されても嫌なので(笑

(S氏より2004年1月にいただいたメイルを転載。一部文章を変更、及び略)
このメイルからも、S氏が国沢氏に対して少なからぬ不快感を抱いていることが分かる。筆者は、この頂いたメイルに対し、「業界内部からのお話をありがとうございました。これからも頑張ってください」といった意の返答をした、と記憶している。

同時に、S氏とのメイルの交換もこの1回限りであろうとも思っていたのである。
[盗作疑惑の払拭]


ここで少しだけ考察してみよう。 S氏が「これは国沢氏に盗作をされた」と判断した記事だが、もしそれが盗作ではないとすれば国沢氏はどこからその情報を得たのであろうか?

仮に国沢氏が有力な情報提供者を握っていたとしよう。であれば、国沢氏は独占的にkunisawa.netのTOPでさまざまな情報を発信できているはずである。

しかし実際は、彼のTOPコラムはほとんど全て、どこかの新聞社・WEBサイトが発表したり、TVのニュースで放送した後に書かれたものばかりである。このことを加味しても、現時点で傍観者の立場で考えると、やはり国沢氏はどこかのページを見て、さも自身が取材したかのような表現でTOPを書いてしまったのではないか、と疑わざるをえない面があるのは確かである。

もちろん、国沢氏が「この人から取材した」という、
誰もが納得するであろう実在の人物を示すことができれば彼の盗作疑惑は完全に晴れることになる。いや、逆にいえば、それをせずして彼への疑いは晴れないのだ。

これまでの彼は、ずっと「ジャーナリストにとって情報源の秘匿は大原則」として、情報源の開示はほとんどしてこなかった。ザイテック事件の件で掲示板で対峙した時も、「シューマッハが全GPで優勝したいとゴネたらしい」という情報を流したときもそうであった。ただし、これらの時は質問者はいずれも一介の読者であって、直接の利害関係の発生した人物ではなかった。そのため国沢氏も甘く見ていたのかもしれない。

だが今回は、
情報を独占して発信する権利を得たかもしれない人物が、その権利を侵害されたのではないかと疑念を持っているため、その疑念の重みはまったく違う。

国沢氏としては、もし盗用でないとするならば、この盗用疑惑が現実として問題となった場合、取材元を少なくともS氏と、独占情報の恩恵を預かっていたはずの媒体に示し、誤解を解く必要がある。仮に盗用であった場合は素直に謝罪し、権利侵害の代償を支払うベきである。それは自分の権利を守り、また他人の権利を尊重する上で当然のことであろう。


そして、国沢氏がそうしなければならないかもしれない日は、遠からず訪れてしまうかもしれない。
[改善策]

いまさらであるが、もし国沢氏が少し気をつかって、このような感じで書いていれば、S氏も嫌な思いをしなくてすんだのかもしれない。
X月X日 

XXXXX。○△○の記事によると、XXXXXとのこと。
敢えて国沢氏の肩を持つとすれば、彼は自分で取材したフリをするというつもりは更々なく、一刻も早く読者に情報を伝えたかっただけ、という気持ちが先走りすぎたものである、と考えられなくもない。

しかし、たとえそうであったとしても、結果として読者にいかにも自分が取材したととられる書き方は、
実際に取材した人に対して失礼であることは間違いなく、文章の不備によりS氏などの元記事のライターに迷惑をかけたという点でも、彼は謝罪が必要であることには違いないのである。

それとも、これもまた「ワタシの文章はもっと行間を読め」と、国沢氏に無条件に好意的な読解力を読者に強いるのであろうか。はたまた、あっと驚く情報源を示してS氏を返り討ちにするのであろうか。

それらは恐らく法廷では明らかになるのであろう。なにしろ、かつて彼自身がこう述べたのであるから。
2、これを質問したヒトはマスコミの常識を知りません。法廷に持ち込まれない限り情報源は秘匿です。

(oyakata.netより、kunisawa.netの掲示板のログを二次引用)
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2005.06.04 伏字α版