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6−11: ヒュンダイXGはセルシオに匹敵!  −提灯が大きすぎて前が見えません−
提灯を持つ:
進んで他人の手先に使われ、また頼まれもしないのにその人やその人にかかわる物事をほめ宣伝する。
お先棒をかつぐ。
(大辞林より)

[どうでもいい作り話]

山下(仮名)君は大のラーメン好きである。トンコツも塩も味噌も好きだが、「特に魚介類で出汁をとった淡白な醤油が好きだ」と言ってはばからなかった。そんな彼のお気に入りの店は信州屋(仮名)。タウン誌にも何度もとりあげられている有名店である。彼は週に1度はこの店に足を運んでいる常連であったが、ラーメンを食べる際に店主がいつも一瞬見せる曇った顔の意味がよくわからなかった。

そんな折、店内改装のため信州屋が2週間ほど休業することとなった。彼は少し寂しくなったが、すぐに近所の新規店を開拓しようとポジティブ思考になった。そして友人の大川君(仮名)と一緒に近所をぶらつき、半田屋(仮名)というラーメン店を見つけて中に入った。そこはカウンター席しかない本当にこぢんまりした店であった。 「うーん、こんなところのラーメンが意外とうまいんだよね」と山下君はシンプルな醤油味を頼んだ。そしてひとくちすすって叫んだ。
「うまい!本当にうまい!信州屋に匹敵するよ!」
すると大川君が「そうかなあ、信州屋のほうが遥かに旨いと思うけど」と小声で言った。
「何言ってんだよ、ラーメン好きの俺が言うんだから間違いないよ」と食い下がる山下君に大川君は言った。

「おまえみたいにスープの色が変わるほどコショウを入れたらどれも同じ味になるだろうよ」

山下君は信州屋の主人の表情の意味がようやく分かったような気がした。


はじめにお断りしておくが、「ヒュンダイを誉めるのは在日だけ」などという考えの方は以下の文は読まないでいただきたい。

恥ずかしいことながら、筆者は幼少の頃からそのような偏見の思想に接してきた。幸い筆者は学校の人権教育などで偏見はかなり小さくなった(無い、とは正直、言いきる自信はない)が、筆者の友人、そして親(!)は、筆者がいくら「そんな思想は偏見だ」と説得しても、いまだに「あそこに住んでいるのはね・・・」という言葉を口にする。
このような差別がかなり根深い問題であることは分かっているが、しかし批評をする際には、このような偏見は極力排除しなくてはならない。でなければ、結論は必ず同じになってしまうからである。

もし以上の文を読んで「おまえも在日だろ」と思う方がいれば、そう思って頂いても結構である。そのような方にかける言葉は、あいにくと筆者は持ち合せていない。 ただ、「誰かを蔑まなければ社会的立場での自分を見つけられない気の毒な方なのだな」と思うだけである。


● 深いおつきあいをしませんか?

国沢氏とヒュンダイの関りはさほど古くはなく、2000年末からである。その時の日記を引用する。
この日記の内容は、後日のベストカーのコラムにも掲載された。
2000年12月10日

初めて韓国のメーカーとお付き合いをした。試乗コース全部(済州島一周約200km)の曲がり角にデカい看板を設置したり、今回のためしか使えないようなイベント名が入ったメモ帳を作ったり、行く先々に歓迎のバナーが出ていたりするなど、相当気を使っているように思う。
しかし夕食が終わると毎晩その場でお開き。お酒でも飲みながら歓談しましょう、というようなことはない。プライベートなハナシも全くしようとしないのだ。あえて深く付き合わないようにしているように感じる。クルマの方はデザイン以外、十分日本で売れるクオリティに達していると思う。でも自動車を買うということは、大げさに言えばその国の文化を愛でるようなもの。ホンキで日本市場に参入してくるなら、ケンカしてもいいからもっと深く付き合うべきじゃなかろうかま、長いお付き合いになる隣国だから、ジックリ行きましょうか!

(kunisawa.netより引用)
しかし、これはいささか問題がある文面である。なぜなら国沢氏は自動車ジャーナリストを名乗っている人物なのだ。報道をする立場にある人物が、報道されるメーカー側の人物に「酒でも飲んで深くつきあいましょう」と言っているのが、どのようなことを意味するか、またそれによって誰が利益をうけるのかは誰でも容易に想像できるはずだ。

もちろん、国沢氏が言っていることは大間違いというわけではない。外国で商売をしようとする場合は、相手国の事情や文化を深く知らねばならないし、対等に喧嘩ができるほど正直な意見を言ってくれる人も必要であろう。だが、これを目的としてヒュンダイが深くつきあうべきは、広告代理店や各地のディーラー網構築のための協力者など、直接利害関係にある人ではあるまいか。一介のジャーナリストなど、あくまで傍観者、かつ世論の代表者にすぎない。参考にはすれども深くつきあうべきではない。なにしろ、正式な契約をして利害を共にするわけではないであろうから(あたりまえであるが・・・。もし正式な契約をして提灯記事を書いているのであればそれはそれで凄いことだが)、基本的にはヒュンダイに対して無責任な立場なのだから。
それに、公正かつ客観的な情報を提供すべきジャーナリストが、報道をする対象となる人物に向かって「酒を飲みましょう」と言うことも職業倫理上いかがなものだろうか。
アルコールが入ると、自分も相手も判断能力も鈍る。うっかり口を滑らせることもあるだろうし、おおげさに表現したり変に解釈したりと、シラフの時とは違う一面をみせる。 そこで仕入れた情報には価値がないと言っても過言ではない。(裏情報の域を出ない) もし仮にヒュンダイから「お酒でも・・・」と誘ってくる場合があれども、ジャーナリストであれば極力断るのが筋ではあるまいか。
もっとも、「一緒に酒が飲める=親しい関係」という考えがあるのも否定できないが、逆に酒の力を借りなければ信頼関係を築けないというのも何とも情けない発想のように筆者には思えるのだが、読者諸氏はいかがだろうか?

ともあれ、この国沢氏の意見に、日本に参入して間もなく、かつ(偏見からの)逆風のただでさえ強いヒュンダイは乗ってしまったようである。次の日記にてそれが分かる。
2001年1月17日
新規参入してきたヒュンダイだが、すでに価格も発表。雑誌には試乗記事も出ている。ヒュンダイジャパンに電話して反響を聞くと「まだ全然判らないんですよ」という。営業を始めたディーラーは3店舗。しかも試乗車さえ用意出来ていないそうな。ただ問い合わせは非常に多いとのこと。

「国沢さんが記事に書かれていた韓国の試乗会でヒュンダイのスタッフと飲み比べしたかった、と言う点、気になったので本国に問い合わせてみたら、気を使って早めに解散したと言っていました。まだ日本のジャーナリストの方々とどうやって付き合って良いか判らないみたいですね。次回はトコトンやりましょうか? ビール4リッター飲んじゃうヒトもいますから。韓国のヒトはお酒、強いですよ」。

あらあら。2,8リッターくらいにしておいて欲しい。ワタシはロッテホテルの韓料理屋さんで飲んだ濁ったお酒が好きです。4月に『XG』と呼ばれる大型セダンと(これ、けっこうカッコいい)、エラントラの5ドアも追加するとのこと。
個人的な見解だが、これで「日本のジャーナリストは酒を飲まないと腹を割って話せない」という印象を隣国のメーカーに植えつけてしまったのかもしれない、と思うと、なんとも悲しい気持ちになる。

話は逸れるが、筆者の大学には中国の方が留学していた。彼は日本の「イッキ」に最後までなじめなかった。「酒は楽しく飲むもの。なぜ苦しみを強いるのか?」 と。これは中国の方ならずとも当然の意見だが、当時のイッキブームと酒の勢いもあって、皆「日本人は苦しくても飲む、これが常識だ」とわけのわからぬことを留学生に言った。 こういうムチャな「常識」を留学生が本国で誰かに言ってしまったとしたら、誤った文化認識を中国に輸出してしまったことになるのだ。海外での日本のおかしな認識は、実はこのようなことによるものが多いのかもしれない。

閑話休題。ただ、もし国沢氏が「私は個人的に韓国文化や韓国でのモータリゼーションなどに非常に興味があるんです。ジャーナリストの立場を抜きにして、隣国の車好きとして腹を割って話をしてくれませんか?」というスタンスであれば、上の発言もまた違った意味で見えてくる。そして、はたして国沢氏は、ヒュンダイに「何らかの利益供与を求めてすりよった」のか、「隣国の車好きとして個人的にすりよった」のかは、それ以降の国沢氏の言動などで判断するほかないのである。個人的には、後者の気持ちであって欲しかったのだが。

そして7月、国沢氏はkunisawa.netの読者4名と一緒に、ヒュンダイの計らいでXGの試乗旅行に出かけたのである。その時の日記を引用する。 このいきさつは、「くるまにあ」の漫画にも掲載されたが、そのコマの1つに「ヒュンダイの人のはからいで安く宿泊できた」という台詞があった。 この発言1つをとるまでもなく、これは実質XGの宣伝を兼ねた接待旅行の側面があることは明らかであろう。そしてここで、XGは「ディアマンテのレベルに達している」と言っていることを、覚えておいて欲しい。またこの珍道中は、同行した読者の1人が作成したWEBでも公開されていた。その一部はWEB ARCHIVEに今も残っている。

(WEB ARCHIVE内 kunisawa.net HYUNDAI )
2001年7月5日
本来なら羽田から関空経由でソウルに入る予定だったのだが、急遽直行便が取れたということで成田よりJAL951便でソウルに。
(中略)
ホテルでメンバーと合流。聞けばワタシより20分前に付いた大韓航空も、地面見えたのは着地寸前だったとのこと。慣れてないと降りられないだろうなぁ。
夜はヒュンダイ・ジャパンの『ソ』さんと食事。日本在住なのだけれど、驚くほどエネルギッシュ! 10時半にホテルまで戻り、近所のHOF(ビアホールとカフェバーを足して2で割ったようなトコロ)で飲む。生ビールの3リッターピッチャーで1100円なり! ワタシは途中から焼酎ざんす。

2001年7月6日
同行のメンバーは掲示板でお馴染みのJさんとFさん、Yさん、N君の5人。「韓国に行き、日本上陸したヒュンダイについてユーザーベースで深く考える」というのがテーマである。5月に日本発売した『XG』を借り、韓国を走ってヒュンダイのヒトにハナシを聞く、というもの。メンバーはみんな評論家でないけれど、下手な専門家よりクルマに詳しい。インターネットの時代は、こういった批評家が出てきてもおかしくないと思うし、ユーザーそのものといったヒト達の意見も参考にすべきだと考える。


XGの試乗記については間もなく同行メンバーのレポートをお届けします。珍道中、面白かった。おおよその仕上がり具合としてはディアマンテのレベルに届いている


ソウル近郊を180km走って5時にホテル着。7時に取材の約束だったため、ホテルを余裕持って5時20分に出たのだが、東京よりシビれる渋滞! 10kmの距離を1時間10分掛かってしまった。
今晩は4ドア車部門のプロジェクトリーダーの方に話を聞く。10時にホテル帰着。再びホテルの近所にある違うHOFで次々飲む。N君は学生なので、おごってあげる代わり、一杯250円の生ビール(カスという銘柄。けっこうウマい)のみ注文認可。ただし量は無制限です。
(略)

7月7日
ワタシはカニやエビが好きだと思われているが(実際そう)、ビビンパと冷麺も同じくらい好きだ。
(略)
飛行機は16時45分。したがって冷麺なら飛ぶ前に腹に余裕できてビビンパをやっつけられるかもしれないからだ。やっぱり本場の冷麺はウマー。食べた後、腹ごなしのため泊まっているインターコンチネンタルホテルに隣接している巨大ショッピングモールを散策。
(略)

(kunisawa.netより引用)
余談だが「ウマー」は原文ママである。

翌、2002年はワールドカップの年である。国沢氏はそれまでJリーグの「じ」の字も話題にしてはいなかったのに、何故か2回もW杯を観戦(しかも日本チームの試合)している。同じ自動車評論家の小沢コージ氏もである。その時の日記を見ると、彼の浮かれぶりがよく分かる。
2002年6月9日

朝から夕方まで懸命に原稿書き。電車で行こうかと思ったが、ネットで渋滞表示見たらガラガラ。そんじゃ、ということで6時にクルマで家を出る。第3京浜ガラガラ。港北IC出ると、本来なら通行止めのハズの横浜国際競技場方面に曲がれるじゃないの。そのまま全く渋滞無く新横浜駅近辺に到着してしまった。家から45分しか掛かってない。競技場に行くと、免許証番号や生年月日まで登録していたのに入場券の名義などどうでもよくなっていた。さすがFIFA。席は果たして2階の前から8列目のセンターという望外の好位置。TV中継用カメラの直下です。1時間から激しい応援が始まったが、何度も起きるウェーブは正面の招待席(青いウェア着てるヒトなど皆無に近い)で止まってしまう。もっと楽しめ!
キックオフからは大騒ぎ。一つ一つのプレイに歓声や悲鳴が上がる! 稲本のゴールの時は鳥肌が立ちました。最後の10分の長いこと長いこと! 声がカれました。帰りは入場できなかったサポーターのヒト達とずっと誰彼かまわずハイタッチしつつ駐車場まで。いやぁよかったよかった! ただ新横浜周辺の広場で観戦してた輩のマナーがあまりにヒドい。ゴミは全部地面にまき散らし、ほとんど暴徒に近い騒ぎ方。ただ騒ぎたいだけの連中みたいだ。日本もフーリガンが出てくるだろう。ともあれ嬉しい! 今夜は飲みます! 帰ってTV見てたら、横浜に行っていたタレントが出演しており「稲本のゴールで競技場が揺れた」だと。ワタシは自分の声しか聞こえませんでした。冷静に見てないでもっと騒げ!

2002年6月14日
(略)
競技場に行き、ラジオ聞いていたら31度もあるそうな。問題となった『空席問題』だが、やっぱり所々座っている人がポチポチしかいない「ブロック」ある。バイロム社がネットで販売してる席? FIFAの圧力で空席問題は報道しなくなったのだろうか? 今回はウェーブが競技場を4ラップ(チュニジアのサポーターまで一緒に混ざっており微笑ましかった)。何周回るか、と楽しみにしてたら選手入場の時間。全員立ち上がりウェーブ消滅す。ゲームは前半ピリッとしない展開で、会場もイマイチ盛り上がらず。そればかりか前半終了近くになると日本チームに対し「しっかりやれ!」という声や、パスミスなどでブーイングが出る状況。確かにロシア戦の時と全然違う。しかし後半戦が始まり、森島のゴールから雰囲気は一転。最後まで応援が途切れないという凄い盛り上がりとなる。特に最後の5分くらいは総立ちで日本コール止まず! 素晴らしい体験でした。帰りの地下鉄は、線路に降りて騒いでる連中出たらしく途中の駅で停止。戎橋から道頓堀に650人飛び込んだそうな。夜はインターネットの仲間で飲み会。韓国もFIFAランキング5位のポルトガルを破って決勝リーグ進出! タイしたもんです。


(kunisawa.netより引用)
W杯のスポンサー企業の1つがヒュンダイであったことを考えると、何か勘ぐってしまう方もいるのではないだろうか。なにしろ、彼はサッカーファンが喉から手が出るほど欲しかったであろう日本戦のチケットを2回も入手し、観戦できているのだ。偶然にしてはできすぎである。あらゆる手段を尽くしてチケットを手に入れたという可能性もゼロではないが、国沢氏がそこまでサッカーに入れこんでいたとはそれまでの日記からはまったくうかがえない。

そして、国沢氏は2003年初頭、BCでのスポーティーカーのベストを選ぶという企画記事(?)で、日本で発売された直後の新型ヒュンダイ・クーペをいきなり上位に挙げたのである。

確かに「コストパフォーマンスに優れている」という、その視点は間違いとはいえないのだが、とはいってもあまりに唐突である。加えて、国沢氏の日記でヒュンダイの便宜と推測できてしまうものを見せられると、果たして国沢氏は正当な評価をしているのかどうかと、考えなくてもよい下衆な考えが頭をもたげてくるのだ。

年度が変わって春、販売不振に悩む(?)ヒュンダイは、日本企業の悪しき習慣をとりいれて(??)、またもや日本の自動車ジャーナリストを韓国旅行付きの取材に誘ったのである。
2003年4月26日

韓国が好きである。何が好きなのかと聞かれれば難しいけれど、この国の”空気”が好ましいんだと思う。もしかしたら遠い先祖に半島出身の人がいるのかもしれない。日本という国は、いろんな場所から人が流入してきて今に至る(誰だって日本という土地に人が湧いた、とは思わないだろう)。縄文人は多毛だったと言われるし、南から黒潮に乗ってきた人達はポリネシア系の顔だったハズ。ワタシは多毛でもないし、ポリネシア系の顔つきでもない。外観的には半島か大陸(モンゴルあたりか?)の血が濃いのだと分析している。だから韓国に行くのはとっても楽しいんだと思う。ただ沖縄の蒼い海を走る船の舳先に乗っていると、これまた懐かしい感じがするからやっぱりいろんな血が入っているらしい。そんなこんなで久々の韓国取材である。新宿10時42分発の成田EXPに乗ってターミナル1へ。大韓航空704は左手に富士山を望む順調なフライトで仁川空港着。それにしても韓国は近い。沖縄よりフライトタイムが短いのだから。仁川空港は市内に出るまで成田空港くらい遠く、たっぷり1時間半掛かってソウル着。夕食は宮廷料理。日本の懐石と同じルーツの食事らしく、一品ずつ出てくる。食べ物も合う。満腹になると早10時。ホテルにチェックインし、ロビーのバーで飲んで寝。


2003年4月27日
(略)
TBのワンメークレースは韓国で初めての”気軽に参加できる本格的なレース”で、車両を購入し11万円程度のレースキットを購入すればすぐ参戦できるナンバー付きのカテゴリー。詳細はCT誌で。レース後、出走した車両に試乗させてもらう。まだまだ煮詰めるべきブブンは残っているものの、基本特性がいいんだと思う。楽しいクルマに仕上がっていた。ちなみに数周のラップだったものの、スタート地点に戻ったらみんなで拍手してる。なんでも当日のポールタイムを凌いだそうな。夜は海鮮料理。今宵も満腹でソウルのホテルに戻ると10時過ぎ。バーで飲んで寝。


4月28日
10時にホテルを出て現代自動車の牙山工場に行く。
途中、韓国流のウナギを食べる。江戸前と同じ背開きながら、調理法は蒸しが入らない上方風。サンチュにコチジャンと生ニンニク、ショウガを添えて食す。1人分2匹。ウナギ独特の匂い(これ、蒸すとほとんど無くなる)が嫌いでないヒトは好むだろう。牙山工場は主にアメリカ向けの車両を生産しており、レーザーで車体の精度を計測するなどしっかりクオリティコントロールされていた。生産についちゃヒョウロン出来るほどの知識を持っていないけれど、作業待ちの時間が多い感じ。その気になればさらに生産効率は上げられるかもしれない。優れたクルマを安価に生産できるようになると日本車にとって一段と大きな脅威になるんじゃなかろうか。それにしても韓国は来るたびに対日感情が良くなってきているように思う。皆さん興味有ればぜひ。近いですよ。(略)

(kunisawa.netより引用)
この接待旅行の効果あって(!?)、後日、国沢氏が持った提灯は、前が見えなくなってしまうほどの大きさであった。
5月27日
朝から撮影。終了後、大磯で行われている現代XGの試乗会へ向かう。試乗記は次号のCTでお届けするが、驚くほど良くなっていた。
なかでも乗り心地や静粛性ときたら、大ゲサでなくセルシオに匹敵するほど! だからといって急に売れるとは思えないけれど、そろそろ日本車のバイヤーズガイド書くときに韓国車をライバル車としてピックアップしなければならないと思う。これでインテリアの質感やデザインにオリジナリティが出てくれば強敵である(すでにアメリカやヨーロッパじゃ強敵ですけど)。梅雨のように天気が悪くせっかく借りているバイクに乗れません。明日は乗れるかしら。
国沢氏は、ここで何を書いたか、また自身がこれまでどういう記事を書いてきたのかお分かりになっているのであろうか。

参考までに、これまで国沢氏がセルシオ(と他の車との比較)について書いた記事をkunisawa.netより引用する。
ワタシのHPに来ている方の中には、セルシオのユーザーや、セルシオをオーダーして待っている人、そしてセルシオの購入を考えている人などがいる。意外なことにセルシオに興味ある人の大半は、シーマを気にしているようなのだ。確かに排気量やボディサイズなどシーマの方が勝っているし、価格設定なども同じ。迷って当然かもしれない。トヨタにとっても強烈なパンチだったようだ。ここまでセルシオを慌てさせたのだからシーマの開発チームは凄い!

しかし。『車格』からすれば、明らかにワンランク違う。なんせシーマの車台(シャシ)はセドリックなのである。
乗ればハッキリ解る。というのも高級車の場合、乗り心地と繊細なハンドルの手応えを両立させるため、コスト掛かっても能力的に優れるWウィッシュボーンやマルチリンクをフロントに使う(セルシオはWウィッシュボーン)。しかしセドリックのシャシを使うシーマはそこまで変えられず、コストパフォーマンス重視のストラット式のまま。(略)

あまり知られていないことながら、ボディサイズやエンジンの排気量など、どうにでもなってしまう。(略)
シーマの場合、前述の通りセドリックと同じ車台に大きなエンジンと大柄なボディを被せたもの。したがってセルシオとシーマを乗り比べれば、
専用の車台やサスペンションを奢られたセルシオの方が明らかに質感高い。

(kunisawa.net シーマの記事より引用)
特選街より。そのクラスのおすすめ車選び。

○ こういっては失礼だが、今回の投票でナンバー1になったのをみても解る通り、意外に良く出来たクルマである。
(略)
足回りも悪くない。サスペンションは最新のメカニズムである4輪マルチリンクを採用。この形式、乗り心地と操縦性を両立出来るため、新型車はこぞって使っている。さらにブッシュ(サスペンションとボディの接合部に使われるゴム部品)やアライメントを大幅に見直した結果、
アッパークラスに匹敵する静粛性を実現できた。
(略)

(kunisawa.net ディアマンテの記事より引用)
原稿書いてる時点では試乗していないのでハッキリしたことなど言えないのだが、とりあえず先行発売しているレクサスLS430の評価などチェックしつつ新型セルシオに迫ってみたいと思う。前置きナシで早速本題に入りたい。個人的に新型セルシオで最も気になっている点は「果たしてベンツSクラスを超えることが出来ているか?」というあたり。セルシオのメインマーケットであるアメリカでは、もはやカンペキにベンツを射程範囲に入れている。レクサスブランドのイメージたるや、抜群に高いのだ。
(略)
ここで最初に戻りたい。「高級車というのはオリジナルティがイノチ。同じタイプのモノを作るなら、トコトン性能で凌ぐ」。Sクラスと似ていることは間違いないだろう。となると気になるのが性能差。Sクラスを圧倒してくれるだろうか? もしハッキリ勝てていなければ、単に「安いSクラス」ということになってしまう。ワタシも初代セルシオを衝動買いしたが、最大の理由は「安いSクラス」じゃなかったからだ、セルシオならではの個性を感じました。
新型セルシオもSクラスを圧倒していたら、買ってしまうと思う。

(kunisawa.net セルシオの記事より引用)
言うまでもないことだが、ヒュンダイXGはディアマンテがベースである。 加えて、国沢氏はこれまでに、 ・ディアマンテの静粛性はアッパークラスに匹敵する ・専用設計のセルシオはセドリックベースのシーマの敵ではない ・セルシオはSクラスを圧倒している(国沢氏はセルシオを買ったので) と評価している。 ということは、国沢氏の格づけとして、

ディアマンテ=<クラウン・セドリック<シーマ<Sクラス<<セルシオ

という図式が成立する。 ここまでは、まあ肯けないでもない評価であろう。

さて、2年前はディアマンテベースのヒュンダイXGは、国沢氏の評価ではかろうじてディアマンテのレベルであった。しかしその2年後、このXGは、静粛性と乗り心地に関してはクラウンもシーマもSクラスも超え、一気にセルシオのレベルに達したというのだ。これがどれほど凄いことかおわかりだろうか?

セルシオはトヨタの技術の粋を集めて開発した世界に誇れるラグジュアリーカーである。クラウンベースには満足せず、1からの高級車を目指したその開発には、6年の歳月をかけ、3,700人の開発スタッフが450台の試作車を作り、3,500,000kmもの走行テストを行って産み出したと言われている。 そうして得られた性能(の一部だが)に匹敵する車を、ヒュンダイはFFのミドルサイズサルーンをベースとして2年で作りあげたというのだ。もしこれが真実であれば韓国の技術力はまさに恐るべし、なのだ。

● 他の評価

しかし、これはどう考えても「おおげさすぎ」である。 国沢氏以外の評価も参考にしてみれば、例えばヒュンダイXGは米国ではアコードやカムリ、アルティマ、マキシマ、などと同クラスとして認知されているようだ。そしてその中で評価が高いのはアコードやカムリ。XGは2003モデルでも平均以下という厳しい評価となっている。(Midsize Car Review & Prices)
(ちなみにこのサイトでは、Luxuary carとしてレクサスLS430(セルシオ)、GS300/430(アリスト)、インフィニティM45(セドリック)、Q45(シーマ)、アキュラRL(レジェンド)、メルセデスSクラス、BMW 5/7、AudiA6/A8、ボルボS80などを挙げ、それに準ずる Near-Luxuary-CarとしてレクサスES300(ウィンダム)、インフィニティG35(スカイライン)、ボルボS60/V70、そしてディアマンテが入っている)

また「新車情報」において、未舗装路面でのセルシオの室内騒音の実測値は60db。XGは62〜63dbであったそうだ。(2000年時点)。

これらの記事を総合して考えれば、明らかに国沢氏だけが突出した評価をXGに与えていることが分かる。

● 誰のセルシオとの比較なのか

国沢氏が上記のように「XGはセルシオに匹敵する」と書いても、いまひとつ信憑性がない理由がもう1つある。 国沢氏は自身もセルシオに乗っているのだが、そのセルシオは以下のようなモディファイをしているのだ。
セルシオを買ったのだけれど、ノーマルじゃイマイチ満足出来ぬ! やっぱりインチアップしたいし、ノーマルとしちゃ頑張ってる足回りだって、も少しトンがらせたいトコロ。
(略)
ということで足回りから。タイヤは19インチも考えたのだけれど、やっぱりノーマルボディだとデメリットが出てしまう。サスペンションの取り付け部の剛性不足で、ドタバタ感出る。
そこでフロントは235/50ZR18。リアに255/50ZR18をチョイス(ミシュラン)。このサイズならノーマルの17インチから履き替えてもスピードメーターの誤差が出ない。ホイールはBBSで、前8J。後9Jを選ぶ。オフセットは37mm。これでほぼツライチのセット。厳密に言えばあと数mmのクリアランスが残る。(筆者注:国沢氏が購入したスポーティグレードのeRバージョンの標準は 225/55R17 95W+17×7.5JJ。その他の通常グレードは225/60R16である)
(略)
車高は20mm落とした。これ以上落とすと、ロールした時バンプストッパーに当たりやすくなる。これまた「走る性能」を考えればベストだろう。
このセットで走ってみたトコロ、どうにも乗り心地が悪い! 路面の凸凹を車体に伝えてしまうのだ。ビルシュタインとか、今一番イキオイのあるザックス(レーシングカーもザックス使うチームが急増した。ベンツの純正はザックス)あたりのダンパーに交換すればいいのだけれど、未発売。
ワタシのはノーマルより約20%程度減衰力上げたタイプにしている。ちなみにビルシュタインが間もなくセルシオ用を発売するそうな。ダンパー交換するならしばしお待ちを。
ここでふと思い出した。遠いムカシからミシュランは「適合する最大幅のホイールにするといい」と言われていたっけ。そこで前後共0,5Jずつワイドなリムに交換することに。
(筆者注:前235/50ZR18 8.5J 後255/50ZR18 9.5J)ホイールは押しが利くデザインの『ケルベロス』(ウェッズ)。交換してみたら、見事に乗り心地いいでないの! 「ドシッ!」とか「ズシッ!」というピークが減り、AMGくらいの乗り心地になった。むしろスポーティな乗り味で好ましい! このくらい引き締まった乗り心地とハンドリングになれば大いに満足です。
(略)
仕上がったセルシオを見ると、予想していた以上に迫力あるエクステリアになってしまった。セルシオというクルマ自体、押し出しが効くせいか? ドレスアップに向く。標準のプライバシーリアガラスが思い切りダークなのと、
ホイールのデザイン&ローダウンも迫力を増加させているアイテムになっている。お好みに応じてワンポイントのエアロキットなど装着するくらいで十分目立つだろう。とりあえず分別あるオトナ用の渋いドレスアップ修行の巻でした。

(kunisawa.netより引用)
セルシオの標準とすべき225/60R16からすれば2インチアップし、タイヤも幅広のものに換え、車高を落としてダンパーの減衰力まで変更しているのだ。これではオリジナルの乗り心地とは別物であろうし、ロードノイズも増えているであろう。
ご自身のセルシオをいじっているのだから、それに関してはとやかく言う筋あいではないが、国沢氏の基準とする「XGが匹敵」したセルシオは、はたしてご自身の「オリジナルではない」セルシオなのだろうか。それとも、標準状態の「Sクラスを圧倒した」セルシオなのだろうか?これまた読者は疑ってしまうのである。
● 逆効果

周知の事実だが、残念なことに韓国(および北朝鮮)は日本では一部の人間から偏見を持って見られている。これは歴史などを考えると一朝一夕には解決できない問題であるし、それもあって韓国企業が日本に進出してくる際には、他の外国が進出してくる以上の強い逆風にさらされることになる。それゆえに、もし韓国の企業を日本で報道する場合、報道する立場の者としては、既にブランドイメージのある欧米車や日本車よりも遥かに冷静かつ客観的、加えて思慮が要求されるはずである。
もし、いたずらにウケを狙ってセンセーショナルな表現をしてしまっては、「やはり韓国はきたねぇな。在日の報道を懐柔して提灯記事を書かせていやがる」などの、よけいな嫌韓感情を増やしかねない。当然、逆の「韓国だからダメ」という報道も論外なのは言うまでもない。

国沢氏が考えるべきだったのはまさにこの点である。

彼が明らかにタイアップしていると思われるのは、ホンダ(フィット塾)、スバル(All Aboutでのトラヴィック、レガシイ)である。しかしこの2社はどちらもコアなファンがいて、日本では既にそれなりの立場を確立しているし、知名度もある。「ホンダはやはりスポーツ!」とか「スバル4WD最高!」といくら誉めても「ああ、この人はスバル派だね」程度ですむ。
しかし実績も知名度もない車をいきなり「XGはセルシオ並!」と挙げられたら、まず読者の頭に浮かぶのは「うそだろ?」であり、次は「何かもらったんじゃないの?」であろう。そして国沢氏の過去の日記を見たら、そう疑われてもしかたがない要素が満載されている。この記事は、ヒュンダイが自動車評論家を韓国に誘った接待(?)旅行の約一ヶ月後に書かれているのだ。

この件に関しては国沢氏に悪意などはないと思われる。また、ヒュンダイから何らかの便宜があったと見るのも、筆者は少し懐疑的である。ただ単に、隣国の日本への新参メーカーのヒュンダイに
「良かれ」と思って、過度の表現(サービス)をしただけとみるのが正しいのであろう。

しかし、それはやってはいけなかったことである。ヒュンダイにとっては、過度の提灯はいらぬ疑いをかけられるだけで、それはマイナスイメージに直結し、結果的に迷惑なだけであろう。国沢氏はヒュンダイXGをあくまで正当に評価すべきだった。少し誉めるにせよ、程度をわきまえなくてはならなかったのではあるまいか。

そしてこの過度の提灯は、続く事件を誘発させることになる。それは次の節で考察することとして、この件において筆者から国沢氏に贈りたい言葉はこれだけである。

「李下に冠を正さず」
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