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6−7(3) マイナーチェンジ

● 最初のマイナーチェンジ

トラヴィックは2002年10月15日に初のマイナーチェンジを行っている。内容は

  • 上級グレードであるSLパッケージの追加(シートヒーター付本革シート、クルーズコントロール等装備)
  • 平成12年度排出ガス規制「良-排出ガス車」認定の取得
  • アクティブヘッドレスト、サイドエアバッグのオプション設定拡大
  • ワイパー払拭性能向上
  • 新色追加
といったものである。スバル車のマイナーチェンジは地道にコツコツと改良されていくものが多いが、これもそうであると言えないこともない。 しかしメーカーとしての目玉は高級に振った(単体での利益率をあげるため?)上級グレードの追加であろうことは、消費者にも予測できることであろう。

そして国沢氏はこのマイナーチェンジを受け、その1週間後の10月21日には早速All About Japanのトラヴィック日記にて、トラヴィックがマイナーチェンジされたという記事を書き、11月18日には試乗記も書いている。 以下はAll About Japanからの引用である(赤文字は筆者修飾)。

本革シート車も登場!
トラヴィックが初の小変更を実施   2002/10/21

普通、自動車の売れ方はデビューから3ヶ月間くらいがピークとなり、その後少しづつ右肩下がりになっていくもの。し かしトラヴィックの販売状況を見ると非常に興味深い。発売してから今にいたるまで、ずっと同じくらいの台数をキープ しているのだ。しかも雑誌やユーザーの評価は驚くほど高い。「水平対向エンジンじゃない」とか「4WDの設定が無い」に代表される「買わない人から出る不満」こそ多いけれど、買ったユーザーは非常に満足しているのである。もちろ んワタシも大いに気に入ってます。ミニバンと思えないシャッキリした乗り味や、スムースかつトルクフルなエンジン、長 距離乗っても疲れないシートなど、さすがヨーロッパ育ち。

そのトラヴィックが初めてのモディファイを受けた。メインはエンジン関係と新しいグレードの展開である。

(略)

この他にも今回のモディファイでは、懸案であったワイパーの拭き残しを新型ワイパーモジュールの採用により改善したり、ETC車載機の感度向上のために熱反射ガラスの廃止など、
ユーザーの声を反映した細かな改良も行われている。次回の日記でモディファイしたトラヴィックの試乗レポートをお届けしたい。果たしてどのくらい変わっているのだろうか?
小変更の目玉、本革シートのSLパッケージに試乗
NEW トラヴィックに乗った!      2002/11/18

マイナーチェンジしたトラヴィックに試乗してみた(変更された点は前々回の日記を参照して下さい)。
まずは注目の革シート。
(略)
いずれにしろ「凄く個性的な革」でなく「誰にでも抵抗無く受け入れられる 革」だと思う。一回くらい革シートを試してみたい、というならピッタリ。

またシートヒーターも付いているので、これまた「革は冷たくて」という問題も気に しなくていい。さすがだな、と感じたのがシート形状。日本車の革シート、素材は 悪くないのかもしれないけれど、シートとして評価すると問題ある。あまり座りが心 地良くないのだ。このあたり、ヨーロッパ育ちのトラヴィックには、革シートを長年 作ってきたドイツ車の歴史を感じる。その他は全く今までと同じ。

(略)

リニューアルされたトラヴィックで最も気に入ったのがクルーズコントロールの設定。トラヴィックのようなミニバンは、高速道路を使ったロングツーリングをする機会が多い。そんな時、非常に便利である。
(略)
ちなみに4気筒のミニバンでクルーズコントロール選べるの、トラヴィックだけなのだ。
まあタイアップとはいえ、エンジンが小変更されたことと、クルーズコントロールのグレードが追加された程度でよくぞまあここまで書けるものだと筆者は関心してしまう(冗談でも嫌味でもなく)。

しかし、ワイパーの拭き残しの問題や、安全装備の追加などは、トラヴィックを考えている人にとっては気になる点であろうはずなのにそれにはまったく触れていない。 読みとばす人にとっては関係なかろうが、既存のユーザの中には「ん?」と思った人もいることであろう。

● 2回目のマイナーチェンジ

2003年度となって、トラヴィックは更に窮地に立たされ、月間登録台数は前年同月比で40%を割りこむようになってしまった。元が売れていたのであればともかく、最初から目標販売台数の50%にも満たない状態だったのであるから、これは惨澹たる結果としか言いようがない。

この状況を打破すべく?、2003年7月31日、トラヴィックは2回目のマイナーチェンジを行った。これは本国の仕様変更にも合わせたものとはいえ最初のマイナーチェンジを上回る規模で、かつユーザーの声を大きく反映させたものとなっている。おおまかなところでは以下の点である。
  • 1800ccエンジンのグレード「Aパッケージ」を追加(価格190万円を切る)
  • ワイパーレバー、ウィンカーレバーの位置を逆に(国産右ハンドル車と同配置に)
  • 電動格納式ドアミラーに変更
  • 2列目シート4:2:4分割可倒リクライニング機構、中央席の3点シートベルト化
  • 2列目シート左右にISO-FIXチャイルドシートアンカー設置
  • フロントグリル、リアコンビネーションランプ、ホイール等の意匠変更

特に、2列目シートの分割可倒リクライニング機構やレバー類の位置変更、電動格納ミラーについての変更は大きい。いくつかのミニバン系の掲示板等をながめていると、「これがないからトラヴィックを諦めた」とする人もいるくらいなので、本革シートやクルーズコントロールの設定など比べ物にならないくらいのユーザーの声を反映させた変更であるといえる。
また、ミニバン購入者は子供がいる家庭が多いことも考えると、ISO-FIXアンカーの設置はもはや当然ともいえる(欧州向けに準じただけではあるが)。
1800ccの採用による、税金の軽減も(微々たるものだが気にする人は多いのである)メリットとなるであろう。ライバルより少々価格が高めなのは気にはなるが、この価格差は「欧州生まれという味の差」であると考えれば、好きな人にとっては十分吸収できる価格差であろう。

このような実質的な改良がなされたということで、
トラヴィックは以前より商品力を確実に増したはずである。

しかし。

この項を書いているのは2003年9月初頭だが、国沢氏はこのようにトラヴィックが
前回よりも遥かに大規模なマイナーチェンジを実施してから一ヶ月以上も経つにもかかわらず、トラヴィック日記を更新していない。一体どういうことであろうか?
  1. All Aboutでの、トラヴィック紹介のスバルとの契約が満了した
  2. レガシイの方の紹介を重点にやって欲しいとスバルに頼まれた
  3. 他のことが忙しくて書く暇が無い
  4. 更新をすっかり忘れていた
  5. 大した改良ではないので紹介するまでもないと考えている
  6. 「改造クルコン紹介」をしたことによりスバルからトラヴィック日記の更新停止を命じられた
  7. やる気をなくした

など、肯定的・否定的・闇話的なものなど様々なことが考えられるが、理由はともかくとして、更新が滞っているということによってトラヴィックユーザー、またはトラヴィックを購入しようとしている人が感じる疑いは、

国沢氏は、本当はトラヴィックが気に入っていたのではなく、ただの提灯持ちだったのではないか

ということである。あれほど、「すっかり気に入っている」と書いていたのに、ビッグマイナーチェンジが実施され、確実に商品の魅力があがった変更なのに、ライバルも増えてきている中で更新を放置している。

それだけならまだしも、逆に同社の新型レガシイについては、コンスタントに記事を書いているのである

トラヴィック日記の最終更新は2003.06.15で以後の予定はないが、対するレガシイのコラムは06.23に更新、2003.07.23にも更新、フランクフルトショーでデビューする(した)6気筒3000ccの発表に合わせて09.09にもコラムが2つ追加されている。更に次の更新は09.16予定と
「これでもか、これでもか」という紹介ぶりである。

これでは、読者は不信感を抱いて当然であろう。
「何だよ、スバルが売りたいと思ってる車種をその都度刹那的に誉めてるだけかよ!」と思われても仕方が無いのである。

国沢氏は9月2日のTOPではまだ出ていない新型オデッセイを「既存のミニバンの概念を打ち破る画期的ミニバン」などとべた誉めしている。が、しかしその前に、既存ユーザのためには誉める(コメントする)べき車があったのではないだろうか

筆者としても、国沢氏は単に忙しくて記事を書く暇が無いだけである、という肯定的な解釈はしたいところであるが、もし彼が「ユーザーの代表」を名乗るのであれば、やはりユーザーの心理も考えるべきなのではあるまいかと思うのである。

国沢氏がトラヴィックに惚れ込んでいるから、と信じてトラヴィックを買った人もいるはずなのだから。


と、ここまでが9月10日版であるが、このページを見たからかどうかは不明ながら、9月19日にトラヴィック日記は「やっと?」トラヴィックのマイナーチェンジについて触れた。

しかしながら、筆者の感想を言わせていただければ、先のマイナーチェンジと比較してあからさまにトーンダウンした、いかにも「やっつけ仕事」的なものであった。
ディーラーでトラヴィックに試乗した人の多くが「どうして左側にウインカーレバーを付けたのか?」と聞くという。こ れはISO規格(ヨーロッパのJISみたいなもの)で決まっているためで、
(略)
そこでマイナーチェンジモデルからは、ウイン カーレバーとワイパーレバーを左右入れ替え、国産車と同じレイアウトにした。

トラヴィックにとってもう一つのテーマだったのがチャイルドシートの装着。2列目シートは通常タイプのシートベルトなので、昔ながらの金具(弛みを調整するための もの)を使わないと、しっかり固定出来なかった。

そして今までのモデルでは2列目シートは左右分割でないため、チャイルドシートを付けた場合、3列目シートへのアクセスで苦労することになる(固定金具を使うとチャイルドシートの脱着が煩雑になってしまう)。ミニバンのメインユーザーであるファミリー層にとってみると、 使い勝手に難あったと思う。

マイナーチェンジモデルからはチャイルドシートは、ISO-FIXタイプを装着出来るようになった上、
2列目シートの左右分割も可能。チャイルドシートを取り付けた状態のまま、3列目シートへアクセス出来るということ。これでトラヴィックの大きな弱点は二つとも解消された。

ちなみに私はウインカーもチャイルドシートも気にならず。むしろ右ウインカーとなったトラヴィックに乗るや、 曲がるたびにワイパー出す始末。輸入車の右ハンドルに慣れたドライバーだと間違えます。いずれにしろ慣れれば気にならなくなるものなれど、ディーラーで試乗した時の「なんだこれ?」が無くなるだけで十分役割は果たすだろう。

もう一つの大きなニュースが1.8リッターエンジンの追加だ。
(略)
1.8リッターエンジンのAパッケージ(189.5万円)ヨーロッパでザフィーラの1.8リッターに試乗した限り、何ら不満無し。
(略)
で、価格は189万5千 円。参考までに書いておくと、1.8リッターユニッットは ヨーロッパ製。
(略)
これまでは、いかにも質実剛健なドイツ車という感じだったが、 マイナーチェンジモデルはユーザーから不満として 挙げられたポイントをキッチリ改良し、かゆい所にも手が届いた魅力あるクルマに仕上がってきた。


(All About Japanより引用 文字修飾は筆者)
まずいきなり「ISO(ヨーロッパのJISみたいなもの)」でガツンとやられてしまうが、国沢氏が対象としているであろう読者相手にはこれでもいいのかもしれない。(もっとも、この発言を間にうけて、他の方に真顔で同じ事を言うと大爆笑されることは必至なので注意が必要ではあるが…。)

続いてチャイルドシート。2列目の分割可倒だけでは、チャイルドシート装着時の欠点の完全解消とまではいかないと思われる。実質のライバルであるウィッシュとストリームは、2列目の分割可倒に加え、左右独立スライド機能を備えているのである(プレマシ−は左右独立スライド不可)。

当初ディオンがそこそこ売れたのは、価格もさることながらこのクラスで唯一、2列目の左右独立スライドを装備していたからではないか、とも言われている。
筆者も一時、3列シート車の購入を検討したことがあり、ザフィーラやプレマシーの2列目スライドを確認してみたことがあるが、車両の個体差はあるのだろうが、やはりかなり重い。女性がこれを毎回行うのは少々厳しいと感じた。左右分割であれば比較にならないほど簡単にできる。

加えて、後ろ向きにチャイルドシートを装着した場合は前席との余裕がなく、3列目に乗り込もうとしても、十分なスライド量を確保できず「よぉ〜っこいせ」と乗り込まねばならない可能性もある。腰の曲がったお年寄りなどには非常に厳しいであろう。この点、左右分割でスライドができれば何の問題も生じない。

まあ、シートの便利さなどの感じ方に個人差はあるとは思うので欠点の完全解消と思う方もいるかもしれないが、国沢氏の次の発言が少々問題である。

ちなみに私はウインカーもチャイルドシートも気にならず。

ウィンカーレバーはともかく、国沢氏のお子さんは既に高校生以上で、かつお孫さんもまだいないのだから、実用場面でチャイルドシートを使うことなどあるはずがない。おまけに日記を見ても、3列目もろくに使った様子がない。使ったことがないのであれば気にならないのはあたりまえであろう。そういう肝心のことを書かずに「私は気にならない」と書くのは、ミスリード以外のなにものでもない。

こういうレトリックで読者を騙しているかのごとき記事を書くのは、控えていただきたいと願うものである。
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