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1−4 常識という非常識 -都合のよすぎる不文律-


[序文]

関西で生まれ育ったとある方が東京に旅行に行き、たまたま入っためん処で、「えーと、たぬきな」と頼んだとしよう。そうしたら店主、「うどんにしますか、そばにしますか?」と尋ねる。「は?たぬきゆうたらそばにきまっとるやろ?」と怪訝そうに答えてしばし待つと、天かすが大量に載ったかけそばが出て来た。「なんじゃじゃこら!油あげはどこなんじゃ、油あげは!」「えっ?ご注文通り、たぬきそばですが・・・」「なに言うてんねん!たぬき言うたら油あげが乗ったそばのことやないか!天かすとねぎはテーブルに置いてなんぼでも入れてええもんや!こんなん大阪では常識やで!」

関西圏の方には不快かもしれない例えをしたことを素直に詫びる。実際にはまずあり得ない(と思われる)シチュエーションであるが、こと食に関してはこのように地方によって常識?が異なる。そもそもこういうものを「常識」と言う事自体がおかしいのであって、「地方の特色」というのが正確な表現であろう。

しかし、読者諸氏も、自分が考えている「あたりまえ」とは違う事象に遭遇したら、つい「常識では…」と言いたくなってしまうのではないだろうか。

その「常識」の正体とは一体何なのであろうか。



[経緯]

● 自動車関連株を売買する自動車ジャーナリスト

国沢氏がWeb上で「常識」を強調したのは2000年初頭である。 そのきっかけは、国沢氏が自身のWEBページにて日産自動車のZEV技術を絶賛したことによる。以下、引用する。
1月12日
日産がデトロイトショーで『ZEV』というカテゴリーのエンジンを発表した。ゼロ・エミッション・ヴィークルの略で、直訳すると「排気ガスを出さないクルマ」ということになる。
(略)
このZEVを搭載したサニー(米国名セントラ)は、何と! この2月に発売されるという。単なる技術でなく、市販できる体制になるというのが凄い!
ワタシは日産の株を先日買ったけれど、けっこう見る目あったなぁ

kunisawa.netより引用)
この発言が、当時は活発に書きこみがされていたMagazine X BBSの読者の知るところとなり、手痛く批判されたらしい。その騒動を聞きつけた国沢氏は自身の日記でこう反論したのだ。
2000年1月18日
早朝、またもや例のbbs(筆者注:Magazine X BBS)でワタシネタが炸裂しているとか。今後は評論家が自動車メーカーの株を買うのがケシカランらしい。聞けば株価を上げたり下げたり出来るとか!!!!! 常識で考えればそんなこと出来るワケないでしょ。例えば日産の株500円で4千株。200万円買うとしよう。利益を上げようとすれば、最低でも20円くらい上がらないとダメ。売買の際、手数料とか10円分くらい掛かるので。見事20円上がれば4万円の儲けだ。
さて、20円日産の株価が上がれば、日産の株価総額は30億円くらい上がる計算。自動車評論家の記事で日産が30億円分上がるなら、も少し日産のヒトはワタシに感謝しないとイケナイ。んなことあるワケないでしょ! (略)

(WEB ARCHIVE よりkunisawa.netを検索して引用)
この理屈は何も知らない中学生あたりが見たら「そうか」と思うかもしれない。
しかし社会人にとってみれば、これはまさに「常識外れ」なのである。 ほとんどの読者諸氏には理解されていることと思うが、まずは株取引の禁止時効の1つ、インサイダー取引(高校で習うはずだが)について説明したページを引用する。
Q.「インサイダー取引」ってどんな取引なの?
A
.「インサイダー取引」とは、「会社の役員など一部の人が、職務上知り得た内部情報によって株式等の取引で利益を得ること」です。(略)

Q.「インサイダー取引」はやってはいけないんですよね?
A.そうです。こうした取引が行われると、一般の投資家との間に不公平が生じて、証券市場の公正性、健全性が 損なわれるため、証券取引法で禁止されています。

Q.違反するとどうなるの?
A/3年以下の懲役、または300万円以下の罰金、またはその両方が課せられます。

Q.「インサイダー取引」に関係あるのは役員だけ?
A.役員だけではなく、一般の社員でも相場に影響を与えるような事実を知った場合にはその対象になりますし、 会社の関係者からその事実を聞いた人も対象になります。

Q.家族は?
A.インサイダー取引に当たるような情報を聞いていないとしても夫婦や親子だと「聞いてない」とは証明しづらいですよね。
実際上は、「事実を聞いた人」とみなされる可能性が高いと思います。ですから、証券会社では、口座開設をするときに、「内部者登録」のチェックを行って、本人が上場会社の役員や幹部職員ではないかどうか だけではなく、配偶者や親子関係にないかどうかも確認して、売買を執行するときにもインサイダー取引に当たらないかどうかをチェックするようにしています。

Q.インターネットの掲示板は?
A.その場合も、実際に書き込みをした人が会社の関係者であれば可能性はありますし、逆に、
全くのウソの書き込みも「風説の流布」ということで証券取引法に違反する可能性もあります。

かぶ入門講座 より引用)
つまり、とある会社内部の情報を投資家より先に得ることができる立場の者が、その情報を利用して株売買で自己の利益を得ただけでもインサイダー取引とみなされる可能性が極めて高いのだ。そしてこの内部情報とは、他のページに詳しい例が載っている。
●インサイダー取引とは?
会社の内部者情報に接する立場にある会社役員等が、その特別な立場を利用して会社の
重要な内部情報を知り、情報が公開される前にこの会社の株を売買することをいいます。

●発行会社の未発表の重要な情報とは?

▼以下の項目に関する決定事項
・新株式の発行
・資本の減少
・自己株式の取得
・配当の増減
・合併
新製品又は新技術の企業化
業務上の提携又は解消
・上場廃止の申請
・自社株の買付け など
▼災害又は業務に起因する損害
▼主要株主の異動
▼破産の申立て等
主要取引先との取引停止
▼資源の発見等の発生事実
▼売上高、経常利益又は純利益、その他の業績又は
業績予想値の大幅な変更・修正の決算情報


アイザワ証券:内部者取引より引用)
このように、新型車や新技術の情報は、株価が変動する要素を含む情報の1つとみなされるのだ。 言うまでもなく自動車雑誌の編集部や自動車ジャーナリストは、それらの内部情報を一般株主である投資家より早く知り得る立場にある。 国沢氏のケースでも、自動車ジャーナリストたる氏が自動車会社関係の株を買い、その直後に同社が新技術を発表したのであるから、、本人がいくら「関係ないよ」と言っても、インサイダー取引である可能性あり、と疑われるのは当然であり、常識なのである。

しかし国沢氏は、そのインサイダー取引の「不当な利益を得る」という広義の「常識」の中の、「株を上下させる」という「常識」だけを強調して反論したわけである。 当然、大局で見た場合、国沢氏の言う限定された「常識」は受け入れられないことは言うまでもない。もっともインサイダー取引か否かを判断するのは証券取引監視委員会であって、国沢氏でもMagX BBSの参加者でもないので、この件で過度に国沢氏を批判するのもただの法律オタクと言われる可能性もあるのだが・・・。
ちなみに新聞社のいくつかは自社の記者が株売買をすることを一切禁止しているそうである。

これ以外でも、国沢氏は「一般常識」「社会常識」などの言葉を持ち出すのが好きなようで、それは2ちゃんねるの過去ログにも残されている。
14 名前: 名無しさん@お腹いっぱい 投稿日: 2000/09/14(木) 14:47

やはりそういった低次元な争いだったのですか・・・>MagX BBS
なんだかへろへろです(笑)。
それ以降も国沢は、HPで二言目には「
一般常識が...」「警察が...」「INETは社会常識の通用しない未成熟なメディアだ」等々と発言していますよね。頭に血が上ったままなんでしょうか(笑)。

70 名前: 名無しさん@お腹いっぱい 投稿日: 2000/09/16(土) 23:43

「ある島」事件な。
(筆者注:1−1)俺も読んでたよ。相変わらず常連&国沢がイタイ対応をしていたな。
結局、信者ってヤツは教祖様がどえらいことやらかしても、ひたすら守るんだなあとつくづく感じたよ。

国沢、幾度となく「社会常識が」「一般常識が」とか書いてるけど、実はそれらの常識が全くないのは本人、ってことが暴露された事件だったね。

(過去ログ保管所@国沢親方より引用)
この「社会常識」発言はおそらく掲示板での諍いにおけるものと推察できる。かつてはよく「常識」なる言葉を使っていたように書かれてあるが、この2000年9月以降はさほど頻繁には「常識」なる単語は掲示板では出てこないようだ。これはどういうことであろうか?この件は後述する。

一方で日記にも「常識」という言葉は散見される。そちらも見てみよう。
2000年3月20日
朝起きると吹雪! TVニュース見たら新潟県警は交通違反の点数モミ消しで警察官を逮捕したそうな! おいおい。 そんなこと、みんなやってるでしょ? 交通違反の点数は議員に頼めばチャラ。これ日本の常識。個人的には「ふざけんじゃねぇぞ!」と思うが。もちろんモミ消しなんかやってもらったこと無い。やってもらったことあるヒトは、いっぱい知ってますけどね。この際、 イッキに日本中でモミ消しやった警察官と議員(と秘書)を検挙したらいい。大騒ぎになるぞ! (略)

(WEB ARCHIVEよりkunisawa.netを検索して引用)

手前味噌ながら、筆者は親類縁者に元警察官(退職時警視)も元地方議会議長もいるのだが、そういう常識など彼等からは一度も聞いたことがないし、親類縁者がもみ消しを頼んだなどということもない。筆者個人も何度か道路交通法違反をしてしまったこともあるが、当然正規の反則金を払った。違反もみ消しは常識などと言われても個人的に非常に違和感がある。それとも筆者と筆者の親類縁者が常識を知らないだけなのだろうか?
(これは当然皮肉った書き方である。ここでは国沢氏も「常識」を多分にオーバーと自覚して使っているのだろうが)


2000年9月13日
いわゆる「クレーマー」と呼ばれる輩の存在が社会問題になりそうな気配。最初の失敗はたいてい企業サイドにあるのだ けれど、トコトン妥協しない。普通なら「そのあたりでカンベンしてやろうや」というケースでも、最後まで突っぱねる。言うこと聞かなけ ればマスコミに通報する。多くのクレーマーは善意の市民という皮を被っているから判らず、マスコミも乗ってしまう。先日、ワタシの所に「ディーラーの対応が悪いので相談に乗って下さい」と来たヒトがいた。確かにディーラーに落ち度あり、クレーム付けた。結果、 ディーラーは折れ世間の常識より有利な条件を出してきた。なのに許さない。しまいにゃ無理難題をふっかける始末。言いがかりの プロフェッショナルよりタチ悪いと思う。どうやら「潮時」という観念を持っていないみたいだ。ヒトを殺すまで殴るのと根っこは全く同じだと思う。ここまでくると社会の害。マスコミはどちらが悪いのかしっかりと調べ、それから報道しなければならない。もちろん欠陥製品隠しを叩くのも仕事です。ウチのTV、火吹かないかな?


(WEB ARCHIVEよりkunisawa.netを検索して引用)

これが実際にあった話か作り話かは不明であるが、常識より有利な条件、の常識もまた基準が不明である。というのは、国沢氏は以前、定期点検後に少し乗った車のタイヤ空気圧が低かったからとクレームをつけ、最終的にディーラー店長にまで謝りに来させているのである(oyakata.netを参照)。これは常識的に「やりすぎ」ではない、と国沢氏は考えているのだろうか?筆者の個人的感覚ではやりすぎのように感じるのだが。


2002年3月8日
(略)
今回の試乗車には『テレパス』と呼ばれるETCのユニットが付けられて おり、気持ちよく料金所を通過。タバコの半分くらいのユニットを両面テープでルームミラーの裏側にポンと装着すればいいだけ。日本もこういったシステムを採用すれば、ワタシだって使う。JHが常識で考えれば理解できないようなシステムを強引に導入したのはなぜか? 最近の流れからすれば、外務省と同じく国交省もいろんなドロドロがあるように思えてならぬ。(略)


kunisawa.netより引用)

これも常識が意味不明である。ETCはカードで使用できるようにしたためにあのような装置になっているのであるし、両面テープで貼る程度では盗難の危険性が高すぎる。もちろん、今後もっと簡便に装着できる車載機は必要となるであろうが、そもそもこれまでそのような装置はなかった。それゆえ自動料金収受システムに対する常識自体がまだ存在していない、というような気がするのだが。


2002年5月9日
取材の日。午前中は鉄人サンバーのモディファイ。ショートさせたマッキントッシュのアンプが直ってきたので取り付けて聞く と、うっは〜! その他の改良ポイントもドンドン良い方向に向かっていく。いぢり甲斐のあるクルマです! 午後は田園調布まで行って撮影。一度戻ってクルマを置き、7時から夕食会。それにしても
「譲りましょう」シートに乗っている50歳以下の輩が多いこと! 今日も明らかに譲られるべき方が近くに立ったら、3人とも寝た振りしてやんの! いつもの通り「もしもし。これ読めますか?」というと、一番若い兄ちゃんが渋々立ち上がった。問題はワタシと同年代と思われるオヤヂ。その歳で社会常識持ってなくて恥ずかしくないのか?

(kunisawa.netより引用)
これはさほどの違和感もない使い方だが、心臓ペースメーカーを入れていたりする方などは外見では譲られるべき方かどうか分からない。つわりの酷い妊婦もしかりである。また筆者の友人は杖をついた初老の方に席を譲ろうとしたら「バカにするな!」と一喝されてしまった。常識という割にはなかなかに難しいケースもあるのだ。


6月21日
(略)
出発間際の『あさひ』に飛び乗ったら、 ぐわ! 喫煙車両ざんす。タバコの煙もうもうである。体に悪そうだなぁ。一昔前はタバコすわないヒトが我慢していたんだから凄いと思う。社会常識は良い方向に変わればとても有り難い。4時に収録を終え、前橋で広告代理店やってるアラケンこと後輩の新井賢司と羽田に向かう。アラケンが久々に潜りたいと言ってたので、今日から沖縄です。(略)

(kunisawa.netより引用)
そしてここでは「(社会)常識」とは絶対普遍のものではない、と自ら言っている。しかし国沢氏は以下のように(一般)常識を盾にして相手を非難しようとしていることもあるのだ。


Re: オールアバウト掲示板が原因? / Mr.Dusk

昨日、伊豆で潜ってきました。MAX20m、平均11m、潜水時間40分ほど。
まあ浅場ですね、全体の時間の中で半分以上は15m以下の場所にいました。
それでも私のダイコンから残留窒素表示が消えるまでは11時間30分を要しま した。
午前中1本だけでしたので、夜には抜けましたが。
ダイコンの機種はスキューバプロ・エクステンダー・ナイトロックスです。

写真を取った場所が浅場だったからといって、常にその深度にいたとは限りませんね。沖縄などリゾートでの体験ダイブで深度制限(体験ダイブの場合は12m)が守られた例は聞いたことがありません。

私が利用する沖縄のDS(久米島や宮古など)では、航空機搭乗に関して、特に向こう側からアピールすることはありません。つまり「潜ったら当日は乗るな」は常識なんですよ。みんな自己管理しているんです。
(中略)
伊豆辺りに潜りに行く場合でも、お客さんのことを第一に考えているガイドは、帰り道に伊豆スカイラインや箱根越えを絶対にしない人も多いですよ。
高度1000mかそこいらでも減圧症が発生した事例があるそうです。

Re: オールアバウト掲示板が原因? / 国沢

体験ダイビングで12メートルも潜らせる!
驚きです! 絶対やめた方がいいです。
私らの常識からすれば、最大で5メートルくらいですね。
このくらいの水深でないと何かあった場合、安全には浮上できません。
ちなみに私のダイコンはスティンガーです。

Re: オールアバウト掲示板が原因? / 国沢

前後不覚になったのを見たんですか?
妄想というやつですか?
何度も書くとおり、安全に対してはこちらでキチンとやっています
それとも貴兄達は浴びるほど飲むのでしょうか?
一般常識としてアルコールが残るような飲み方はしません。
お願いですから自分の価値観を他人にあてはめないよう、頼みます。


黄昏の皆さんの掲示板より引用)

ここでは(おたがいに)常識を相手を言い負かすための道具として使っているのだ。

余談だが、国沢氏は昔の日記にて

2002年2月22日
昨夜、あまりに汗かいたため日本酒がぶ飲みしたら、どうやら水分補給が足りなかったらしく(アルコールを分解するため水分使う)、完全に二日酔い状態。腰の調子もイマイチなので、軽く滑ることにした。(略)


と書いているが、
筆者の経験では、二日酔いとはアルコールが残るような飲み方をしたためになるものだと思われるが…?(苦笑)。


[考察]

● 大抵の常識に客観性はない

このように見て行くと国沢氏のいう「常識」とは、多くの人が認識している知識もあるようだが、自分に都合がいい大儀名分を得る目的で使用している、とは感じられないだろうか?例えば「常識」という単語をなくして文章を見てみればよい
。意味はまったく変わらないが、文章にパンチ力というか威圧感がなくなるのが分かるだろうか。 さてそれではその「常識」とは何か?というと、これはWEB上で非常に明快に説明しているページがある。少々長いが引用させていただく。
こう考えたらどうでしょう。「常識」とは、その人が主観的に、言いかえれば自分勝手に「常識」だと思い込んでいるすべてのこと。(略)

「常識」とはなにかを判断するのも、もちろん主観です。「常識」というものがそれだけで客観的に存在するのではなくて、主観を通して初めてその存在が成立すると考えてもいいでしょう。(略)

「常識」は確認できるでしょうか。たとえば生活環境や成育環境の異なる2人の人に、「常識」だと思うことを、別々の場所でそれぞれ思いつく限り書き出してもらいましょう。もうこれ以上はないというところまで書いてもらって、後でそれを比較します。

どういう結果になるかは、簡単に想像できるのではないでしょうか。
ある程度はその2人に共通の「常識」があるでしょう。でも、かなりの部分は違ってくるはずです。(略)

「常識」には、客観性などありません。「常識」や、その説明としての「一般的な知識」、「共通の知識」というのは、自分勝手な思い込みから考え出された幻想に過ぎないのです。そして、皮肉なことに、単なる思い込みに過ぎない「一般的な知識」や「共通の知識」という幻想だけは一般的で共通なのです。

ひとりひとりが固有の「常識」を持っています。あの人の「常識」この人の「常識」、あっちの人の「常識」、それをいくつも知っていくことが、人間の成長と言えるのではないでしょうか。

夫婦なら、同じ家族なら、同じ地方に住んでいたら、同じ国に住んでいたら、この辺まではある程度「常識」というものを理解し合えると思います。しかし、国籍が違い、使う言葉が違い、思想が違えば、お互いの「常識」を理解し合うことはとても大変なことです。

「常識」は理解し合わなければまったく意味を持ちません。

「常識」についてのお話  より改行、句読点を一部変更して引用)
1992年頃、Internetの前身の研究ネットワークWIDEプロジェクトとパソコン通信大手のNifty-Serveが相互接続を開始した。メリットも大きかったと思うが、しかし、NetNewsではNiftyの常識(ルール)とInternet(NetNews)との常識の対立が発生した。双方を使っていた者(筆者もそうだが)は、双方のルールを知っていたので「仕組みやルールが違うのだから、他方の場へ出向く時はそこのルールに合せるべきだ」など仲裁したのだが、少なからぬ人(Niftyの方に多かった)は聞き入れることがなかった。ただただ自分の常識に固執したままで、Netnewsを「まだまだ不完全だな」とまで言う者もまでいたのだ。

上の引用とこの例で、
自分がそうだと思っている常識は必ずしも他の場での常識ではない、ということがお分かりだろう。では常識とはどのような場でふりかざされるのだろうか?これまた、先のページに明快に書かれている。
結局、「常識」という言葉は相手の批判や反論を封じ込めるための「魔法の呪文」だと考えるととてもわかりやすいでしょう。自分の判断に自信がない人にとって、うってつけの言葉なわけです。(略)

上の立場の人が、下の立場の人に対して発言する場合にはこれほど便利な言葉はありません。判断の基準や根拠をまったく考えなくていいのです。

上役や上司、親などからこんな風に言われた経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。そんなとき、その上役や上司、親は、自分の判断に自信がないか、判断の基準や根拠が自分でもよくわからないのです。だから、「常識」という言葉を使うのです。
上の立場の人が、下の立場の人に対して「常識」という言葉を使ったときは、「ごちゃごちゃ言わずに、言うとおりにしろ」ということなのです。(略)

やたらと「常識」を連発する人は、ただの権威主義者(いばってばかりいる人のこと)に過ぎません。
自分の判断のしっかりした基準や根拠を持たないくせに、「おれ様は偉いんだ。おれ様の言う通りにしろ」と、下の立場にいる人たちにいばり散らしている、くだらない人間なのです。

「常識」についてのお話  より改行、句読点を一部変更して引用)
「なるほど」と肯かれる読者諸氏も多いのではないだろうか。この「常識」という言葉は、その多くが自分の意見が正しいのだと飾るための修飾語の役目にしかならないのである。そう考えると、国沢氏のページにはこのような表現が実に多いことがわかる。「フツー」「定説」「皆さん〜のようだ」「もっぱらのウワサ」など。これらはすべて自分を正当化するための表現にすぎないのである。

そして国沢氏が掲示板上で「常識」と同様に多用するのは「マナー」である。こちらも人によって基準が曖昧なものであるが、国沢氏は参加者に「マナーを守れ」と押し付けた。しかし中には1-3に挙げたように、よくわからない基準のマナーを押しつけていることもあるのだ。これまた
自分を正当化するための方便と思えば、掲示板で揉めた時に国沢氏がこの言葉を多用するのも納得できるのではないだろうか。

さて、先に「2000年頃には国沢氏は常識という単語をよく使っていたが、2001〜2002年はそうでもないように見える」と書いた。これはもう賢明な読者諸氏にはお分かりだろう。詳細は2-3に書くが、1999年末から2000年の夏頃までにかけて国沢氏は掲示板にてイエスマンの取り込みに必死となった。そして、その結果国沢氏の掲示板では国沢氏の意見が「常識」として定着し、ことさら自分の意見の正当性を求めるほどの対立が起こらなくなっているのだ。更には事前検閲制度をとりはじめ、実質上、都合の悪い意見は封殺するため、ますます意見の対立は起こらないか、自分が絶対に勝てる内容しか表示されない。
しかし、上に挙げた黄昏の皆さんの掲示板のように、対立した意見が出る場においては「常識」や「マナー」という言葉が現れてくるのだ。
自分の意見を正当化するために


[結論]

● 最低限度ルール(その場での常識)は明示し、かつ相手の常識は頭ごなしに否定しない

掲示板での常識同士のぶつかりあいは、ひとえに互いが考えている常識が違うことにある。この解決策は2つある。まず
その場で絶対に守ってもらいたいと考えているルール(常識)は見やすい場所にできるだけ詳細に明示することである。これで掲示板でのかなりのトラブルは回避できるし、基準が明確なので参加者も納得できる
そして最も大切なことは、 お互いが相手の考える常識を頭ごなしに否定しないことである。それがあまりに突飛なものでも、「何故それが常識だと考えているのか」を聞いていけば、理性的相手であれば明確な根拠と基準を示すし、単に自分の意見を正当化したいだけの者であれば簡単にボロを出し、第三者からも相手にはされなくなるであろう。常識同士で言いあっても所詮は平行線でしかなく、そこから得られるものは何もない。

Internetは実にさまざまな人が参加している。そしてそこでの常識・価値感もまたさまざまだ。
トラブルを防ぐためにも自分の常識(と思っている考え)の押し付けは控えることを勧めたい。
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(β0-5版 2002.9.24)
(β0-6版 2002.9.25)
(1-0版 2003.03.13)